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福島で研究交流(SS・放射線研究チーム)

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SS研究チーム(放射線研究チーム)が福島の皆さんと研究交流を続けています!

本校ではSSHに指定される前から、生徒達による放射線の研究活動が続いています。
これまでは2010年までの9年間は被爆地広島の地表面が放射性物質による汚染からどのように浄化されてきたかのメカニズムや、被爆地への偏見や被爆差別と放射線の誤認識との関係などを調べてきました。

2011年の福島原発事故後は、福島市を活動拠点に研究活動を始め、福島県立福島高等学校(福島県のコアSSH指定校)とも研究交流をさせてもらっています。

今年の夏も8/17(月)~19(水)の2泊3日の日程で、福島へ伺い、放射線の計測調査やご当地の皆さんからの聞き取り調査をしてきました。

毎年のデータに今年のデータを加え、原発事故後の自然科学的側面と社会学的側面での経年変化がどうなのかを考察していこうと思います。今回の生徒達の調査旅行の概要は下記になります。

・福島市内4定点エリア(JR福島駅東口駅前広場、阿武隈川河川敷、渡利地区、信夫山山麓)における空間線量率の計測
・阿武隈川河川敷における土壌や草の放射能濃度測定
・JR福島駅東口駅前広場における毎年同一内容による対面式聞き取り調査
・環境省福島再生事務所・除染情報プラザでの除染状況の学習
・JA新ふくしま様のご協力により、直売場、モニタリングセンター、共選場での機器の解説や放射線検査の現状学習
・テレビユー福島(地元テレビ局)、福島民報社(地元新聞社)の地元の報道機関の社員様、福島高校の先生から見た事故後の混乱や世間に見られるデマについてレクチャーを受講

街頭で対面式聞き取り型アンケートを実施して福島の皆さんから直接多くの声をお聞きし、よき学びとなりました。

また桃の最盛期にJAの皆さんの安全な農作物をどのように検査して管理され出荷されているかも目の当たりにし、福島の流通食材への安全がしっかりと保たれていることに感動しました。

これらの研究成果は、本校文化祭をはじめ年末に開催される日本化学会近畿支部での中高生研究発表会などで生徒達は発表報告する予定です。