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素粒子論研究室・粒子物理学研究室で研修(神戸大)

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11月10日(火)の午後,高校1年生37名の生徒が神戸大学理学部素粒子論研究室および粒子物理学研究室に出向き,それぞれ講義を受ける都共に施設の見学をさせて頂きました。

大学到着後,まず素粒子論研究室の坂本眞人先生から「ノーベル物理学賞」というテーマで,先日,梶田隆章先生が受賞されたノーベル賞の研究テーマであるニュートリノ振動についてご講義をいただきました。

重力や電磁気力なども素粒子のはたらきによるものであり,それらが距離の2乗に反比例する理由を教えていただきました。

また,4つの力のファインマン図を考える演習などもあり,難しい内容でしたが、生徒たちは集中して講義に参加していました。

後半は生徒たちのリクエストで「相対論の不思議な世界」の中で「ブラックホール」についての講義をしていただきました。

光の速度は観測者や光源の運動状態によらず常に一定である事実「光速度不変の原理」とそれから導かれる「時間の進み方は観測者の運動状態でそれぞれに異なる」という事実など,生徒達は相対論の不思議な世界に大いに魅せられた様子でした。 

そして,講義の後,粒子物理学研究室の鈴木州先生と矢野孝臣先生から暗黒物質の直接検出を目指すXMASS実験とNEWAGE実験に関する研究の他,CERNでのATLAS実験によるヒッグス粒子の発見,ニュートリノ振動に関わる実験,素粒子実験に必須の測定器開発など,同研究室で研究されているテーマについてご説明頂いた後,実際に実験室を案内して頂きました。
生徒たちは,「この実験器具は何に使っているのか」など興味津々の面持ちで研究室を見ていました。

今回の研修では,最先端の現代物理学を学ぶことができ,また,大学での研究の壮大さもわかり,大学,研究などへの興味を深める有意義な機会になりました。