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素粒子論研究室・粒子物理学研究室で研修(神戸大その2)

  • 素粒子論研究室・粒子物理学研究室で研修(神戸大その2)
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11月12日(木)の午後,高校1年生37名の生徒が神戸大学理学部素粒子論研究室および粒子物理学研究室に出向き,それぞれ講義の拝聴と研究室の見学をさせて頂きました。
今回で,高校1年生5クラスのうち,4クラス目の訪問となります。

大学到着後,まず素粒子論研究室の坂本眞人先生から「ノーベル物理学賞」というテーマで,先日,梶田隆章先生が受賞されたノーベル賞の研究テーマであるニュートリノ振動についてご講義をいただきました。

重力や電磁気力なども素粒子のはたらきによるものであり,それらが距離の2乗に反比例する理由を教えていただきました。また,4つの力のファインマン図を考える演習などもあり,難しい内容でした生徒たちは集中して講義に参加していました。

生徒たちは,休み時間も先生のまわりに集まり,積極的に質問をしていました。後半は「左右対称性」について,生物,人体,結晶・分子についての対称性の大変興味深いお話をしていただき,前半同様とても楽しく学ぶことができました。 

そして,講義の後,粒子物理学研究室の身内賢太朗先生から暗黒物質の直接検出を目指すXMASS実験とNEWAGE実験に関する研究の他,CERNでのATLAS実験によるヒッグス粒子の発見,ニュートリノ振動に関わる実験,素粒子実験に必須の測定器開発など,同研究室で研究されているテーマについて,とてもわかりやすく,とても面白く,生徒たちの興味を引き出すお話をしていただきました。

今回の研修には物理選択者だけでなく生物選択者も多くいたため,「素粒子」の講義は大丈夫かと心配していましたが,坂本先生や身内先生がいろいろな工夫をしていただき,生物選択者も興味を持てる講義になっていました。

そのおかげで生徒たちは,「未知の事を知る喜び」を感じることができた,とても有意義な研修になりました。また工夫次第で難しい内容でもこんなに興味を持たせることができるということを教師も学ぶことができました。