ニュース&トピックス

ニュース&トピックス

第35回卒業証書授与式を挙行

  • 第35回卒業証書授与式を挙行
  • 第35回卒業証書授与式を挙行
  • 第35回卒業証書授与式を挙行
  • 第35回卒業証書授与式を挙行

1月30日(土)、第35回卒業式を挙行しました。卒業生197人(35期生)が松尾校長から卒業証書を授与されました。

校長先生は式辞で次のような趣旨の話をされました。

「パスカルは、1623年にフランスに生まれた天才で、数学、科学、哲学、宗教学などにおいて顕著な功績を残している。

彼の考えをまとめた「パンセ」という書物には次のような言葉も記されている。
『知識には、互いに接する両極端がある。一方の端は、自然のままの無知であり、人間はすべてこの状態で生まれる。
他方の端は、人間の知性であらゆる可能性を踏破したあげく、何も知らないことを知る偉大な魂の持ち主たちがたどり着く無知である。それは、学ある無知あるいはおのれを知る無知である。』

皆さんには、大学は勿論、社会人になってからも「学ぶ」ことを積み重ね、自分を磨き、自分の職業を極めてもらいたい。
それが生きるということであり、自分を広げ、高める楽しみでもある。言い換えると、パスカルの言う「学ある無知」を求め続けてもらいたい。

またパスカルは、パンセの中で次のようにも述べている。
「あのいとけない子ども達はこのように言い争っていた。『この犬はぼくのもの』『この日なたは私のもの』。これこそ、世界中における、土地の取り合いの始まりであり、例えである」

パスカルは、人間社会の争いの元は、排他的な欲望にあると指摘している。個人の生活においても、自己中心的な行動をとったり、他人を傷つける言動をせず、他人を尊重する人として生きてもらいたい。」