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第1回環境研修を実施(中1)

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 中学1年生とその保護者を対象に、毎年実施している「環境研修」の今年度第1回目が、7月29日(土)に実施されました。

 まず大教室にて昨年に引き続き和歌山大学システム工学部教授の養父志乃夫先生を講師にお迎えし、「学ぼう 発見しよう 里山づくり」をテーマに、地球の気候変動や日本の食糧自給率の変化、そしてそれに伴う未来の課題についての講演をしていただきました。

 お話の中で急速に進む地球温暖化に伴う気候変動によって生態系が大きく変化していること、そして今後、その変動がさらに進む可能性があり、深刻な状況になることが具体的なデータで示されました。特に日本における食料の自給率の低下は著しく、自律的に食料を確保出来ない状態であることをもっと自覚すべきであることが話されました。
 その上で今、中学生の生徒たちが大人になった時に、こうした課題にどう立ち向かうかをぜひ考え、さらに次の時代につなげていける社会を創り上げてほしいと伝えていただきました。

 里山には、これからの環境問題を前向きに解決していくためのヒントがたくさん含まれており、この環境研修の中で、里山に触れて、しっかりとそれぞれが自然の大切さを感じ、環境問題について、さらには自分自身の将来について考えるきっかけにとしてほしいと、お話がありました。

 本校は敷地の約半分近くを山や森、せせらぎ、溜池、その環境を利用した棚田などで占められています。講座の後、各クラス別に別れ、その豊かな山里環境をじっくりと体感してもらうために全員、本校内の広大な山里へ向かいました。
 
 棚田では、虫取り網を使って、トンボやチョウの捕獲をしました。この棚田も長く放置されていたものを、本校が近年になって、再整備したものです。
 また昆虫だけではなくニホンハッカなどの珍しい植物などについても観察しました。水流を制御するための土嚢づくりや、それをみんなで泥だらけになりながら積み上げる体験もしました。真夏の太陽と湿度の高い山里の中で、水分補給にも気をつかいながら、生徒たちは汗をいっぱい流して、普段の授業では勉強できない体験学習を楽しみました。

 「虫の名前とか、植物の名前とか、スッと出て来るのって、かっこいいと思う。そうなりたい」という意見や、「街のマンションとかに住んでたら、このような環境って触れないからわからないですものね。でもこっちの方が、きっと本物の地球の環境だなって思います」などの声が聞かれました。