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神戸大学素粒子論研究室・粒子物理学研究室で 学外サイエンス学習を実施しました

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9月21日(木)の午後、高校1年生対象の学校設定科目「SS基礎」における「学外サイエンス学習」が行われました。この日は、38名の生徒が神戸大学理学部素粒子論研究室および粒子物理学研究室に出向き、それぞれご講義の拝聴と施設の見学をさせて頂きました。
 大学到着後、まず素粒子論研究室の坂本眞人先生からご講義を頂きました。
 前半は「相対論の不思議な世界」という演題で、光速度不変の原理から導かれる相対性理論についてのご講義でした。ブラックホールやタイムマシンなど、生徒たちの興味をそそる話題を交えてわかりやすく説明していただき、生徒たちは物理学の世界に魅了されていきました。後半は「素粒子と宇宙」という演題で、物質が素粒子からなること、宇宙の組成として「物質」はたった5%で、それ以外は暗黒物質(ダークマター)と暗黒エネルギーで満たされていることなどを紹介していただきました。質疑応答の時間にも生徒たちは非常に活発に質問をしており、中には休憩時間にも坂本先生に質問をしに行く生徒の姿も見られました。
 ご講義の後は、クラスを2つに分割し、粒子物理学研究室の藏重久弥先生と越智敦彦先生に、同研究室で研究されているテーマについてご説明いただき、実際の実験室のようすを見せていただきました。暗黒物質の検出を目指すXMASS実験やスイスにあるCERNでのATLAS実験、スーパーカミオカンデでのニュートリノの研究など、宇宙の根源を研究しようと素粒子を追い求めるさまざまな実験を紹介していただきました。また実際に実験を行っている研究生の方も質問に気さくに答えていただき、生徒達は大学での研究というものを垣間見ることができたのではないでしょうか。
 生徒は、今回の学外学習で、科学には「理論」と「実践」の両輪が必要であることを実感できたと思います。学校での座学だけでは味わえない貴重な体験として、今後さらに科学に対する興味をもって学習に取り組んでもらいたいと思います。