１０月２日（月）、本校図書室にて第５回目のビブリオバトルを開催しました。参加者がおすすめの本を紹介し、最後に人気投票を行う読書の秋を盛り上げる催しです。
今回の推薦者は生徒と教員を合わせて６名。他に見学の生徒や教職員も集まりました。

　各自に与えられた持ち時間は５分。時間内で選んだ書籍について魅力を紹介します。簡単なあらすじやテーマのこと、面白い部分、強く惹かれた理由など順々に述べますが、時間が足りなかったり、逆に余ったり、けっこう難しそうでした。本を紹介した後は、質疑応答の開始。「一番、心に残ったセリフは？」「はじめて読んだのはいつ？」とさまざまな質問が飛び交い、推薦者が一生懸命に答えました。
今回、紹介された本は宮部みゆきさんや村上春樹さんなど、有名な作家の小説が中心でしたが、その中で異彩を放っていたのが学年通信「EXPERIENCE（エクスペリエンス）」です。もともと研修旅行のために制作した小冊子を、その後、生徒が自主的に発行するようになったもの。自身が創作した詩や小説、エッセイなど自らの作品をアピールする場としてもビブリオバトルは有意義な時間となりました。

　すべての本が紹介された後は、いよいよ投票です。みんなが読みたいと思った本の１位として選ばれた本は、高２の米山みのりさんが紹介した宮部みゆきさんの「ステップファザー・ステップ」でした。
松尾孝司校長から推薦者の生徒に記念の図書券が贈られました。
　「若いうちになるべく多くの本を読むことです。そして、読むときは、著者がその本を自分のために書いてくれたのだと考えるようにしましょう」と松尾校長。自身の若き日の思い出なども織り交ぜ、本を読むことの楽しさ、大切さについて話されました。推薦者も見学者も、心を一つにして読書の豊かな世界に向き合った時間でした。

今回紹介された図書です。
『羊をめぐる冒険』　村上春樹 著　
『ステップファザー・ステップ』　宮部みゆき 著　
『仙台ぐらし』　伊坂幸太郎 著　
『EXPERIENCE（エクスペリエンス）』　田辺新博　著
『ウケる技術』　水野敬也　著、小林昌平 著、山本周嗣　著
『牛車で行こう！』京樂真帆子 著