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京大研修会を実施しました

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 中学3年生と高校1年生を対象に、京都大学吉田キャンパスで京大研修会を実施しました。

 最初に同大学人文科学研究所・石井美保先生の講義を聴講。『関係性を紡ぐわざーアフリカの「妖術」と日本の「因縁」』と題して、ご専門である文化人類学のお話を伺いました。ガーナでのフィールドワークの様子を交えながら、現地に今も残る妖術(人を不幸に陥れる超自然的な手段)について解説。因果関係を物語化して必然的な意味を持たせる妖術が、日本の「因縁」と似た構造であるとし、南方熊楠の「因縁」論にも触れられました。先生はいずれも不合理な出来事を理解して生き抜くための"わざ"であると指摘。これからさまざまな経験を積んでいく生徒達にとっても示唆に富むお話でした。講義後は生徒たちからの質問にもわかりやすく答えてくださいました。

 その後各班に分かれ、京都大学に在学する先輩たちの引率でキャンパス内を見学。昼食を一緒に摂った後は、学内を見て歩きながら研究現場や学生生活の様子を間近に垣間見ることができました。見学後は再び全員が教室に集まり、先輩方を囲んでパネルディスカッションを実施。それぞれの先輩と個別に話す時間も設けられ、生徒たちは気になることを直接質問してアドバイスを受けていました。

 最先端の学問を学ぶ場を訪れ、先輩方からもさまざまな刺激を受けて生徒たちにも新たなスイッチが入ったようでした。