ニュース&トピックス

ニュース&トピックス

第5回 SS出前講義 「人類の到達限界について」を開催しました

  • 第5回 SS出前講義 「人類の到達限界について」を開催しました
  • 第5回 SS出前講義 「人類の到達限界について」を開催しました
  • 第5回 SS出前講義 「人類の到達限界について」を開催しました
  • 第5回 SS出前講義 「人類の到達限界について」を開催しました

 12月14日、JAXA(宇宙航空開発研究機構)第一宇宙技術部門H3プロジェクトチーム主任研究開発員としてロケットエンジンを開発研究されている砂川英生先生をお迎えし、第5回目となるSS出前講義「人類の到達限界について」を開催しました。冒頭に松尾校長から「先生のお話を聞いて、皆さんには『こんな世界があるのか!』をぜひ感じてほしい」というお話と共に、砂川先生が本校の16期卒業生であることが紹介され、受講する生徒の目はより一層輝いたようでした。
 まず、宇宙に行くためにはどうすればいいかということについて、お話をしていただきました。100km以上の高いところに昇れば確かに宇宙に到達するが、地球には重力があって、留まることができずすぐに落ちてしまいます。宇宙に留まるには速度が必要。しかも秒速7.9km(時速28,000km)という、とてつもない速度を出さなければ地球の軌道に留まることができない。それを可能にしたのが、先生が研究開発されているロケットであるということです。続いてロケットの仕組みについて、お話をしていただきました。ロケットの総重量の8割から9割が燃料の重さだということ、ロケットの仕組み、各国のロケット開発に対する取り組みなど、ロケットと宇宙開発の歴史について、生徒にもわかりやすくお話をしていただきました。また、火星に三人の人間を運ぶための推進力を得るには、どれだけ膨大なエネルギーが必要なのかを例に、SFに登場する核融合や反物質の利用、軌道上までエレベーターを建設する夢のような話などもしていただきました。
 最後に受講した生徒から、「月面に宇宙望遠鏡を運ぶことはできないか?」という質問があり「望遠鏡の重さにもよるが、数回で運べば不可能ではない」と、また「宇宙人はいると思いますか?」という質問に対しては「まだ地球からの観測では、宇宙のわずかなエリアしか観測できていないので、宇宙人が存在する可能性は高い」などと、質問にも丁寧に答えていただきました。砂川先生ありがとうございました。