ニュース&トピックス

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天理大学附属天理参考館で文化財の科学分析に関する学外サイエンス学習を行いました。

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 2月1日(木)の午後、高校1年生42名が天理大学附属天理参考館へ伺い、学芸員の青木智史先生にお世話になって、考古資料の見学と、文化財の保存科学に関する講義の受講および実習をさせていただきました。
 最初に、日本、朝鮮半島、中国、オリエントにまたがる参考館所蔵の考古資料、及びアジアを中心とした民俗資料を見学しました。青木先生の解説をいただき、資料の成分分析から制作地域の推定や資料の復元が可能になることなどのお話を伺いました。 その後、講義室に場所を移し、青木先生による文化財科学についてのご講義を拝聴しました。文化財研究における自然科学的分析手法の有用性についてご講義をいただき、X線照射により放出される蛍光X線の分析に基づいて成分材料分析を行う「蛍光X線分析法」や、赤外線の反射と吸収を利用して肉眼で見えない画像や文様を観察する「赤外線画像法」などについて、文化財保存における非破壊検査の仕組みと意義について解説をいただきました。
 講義に続いて、携帯型蛍光X線分析器を用いた成分分析と、赤外線カメラなどを使った実習を体験させていただきました。機器の操作を間近で見せていただき、また自らも操作させていただくことで、文化財の科学分析に直接触れることのできる実習でした。出土遺物や鉱石類など、様々な資料も手に取らせていただき、生徒達には貴重な体験となりました。
 自然科学が文化財研究に大きな役割を果たしているというお話は、生徒たちにとって新鮮な驚きだったように思われます。実際に研究に使用される機器を用いた実習によって、生徒たちの文化財科学に対する関心が高まったご講義・実習でした。