６月２０日（水）、中学３年生で「財政教室」を開催しました。
　これは、財務省が行っている「財政教育プログラム」によるもので、国の財政状況について生徒たちに考えながら理解してもらおうという目的で行われているものです。当日は財務省奈良財務事務所の職員の方々が講師としてお越しくださいました。
　前半は日本の財政の様子についての講演を頂きました。本職の方から聞ける話とあって生徒たちは熱心に耳を傾けていました。後半はグループに分かれ、日本の予算をどのように組み替えるとよいか意見を交わしました。グループでは、将来の日本について「教育を充実させたい」「高齢者にやさしい国にしたい」「国の借金を減らしたい」などとテーマを設定し、歳入では消費税や所得税などの税率を上げるべきか下げるべきか、歳出では社会保障関係費や地方交付税交付金を上げるべきか下げるべきかを議論していました。議論の際にはタブレット端末を活用し、予算の変化の様子が分かりやすく図で示されるようになっていました。生徒たちは活発に意見を交わしていました。
　最後にいくつかの班が予算案を発表し、それに対して質疑応答が行われました。白熱した質疑応答に財務省の方は「本物の国会さながら」と評されていました。生徒たちは答えのない問題に取り組むことに対して難しさを感じた一方で、しっかりと自分の考えを持つことができたようでした。