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学外サイエンス学習で大阪府立環境農林水産総合研究所生物多様性センターへ行きました

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9月25日(火)の午後、高校1年生31名が大阪府寝屋川市の大阪府立環境農林水産総合研究所生物多様性センター(旧水生生物センター)に出向き、講義の拝聴と施設の見学をさせていただきました。
 この春にリニュアールされたばかりの同センターを訪ね、研究員の小田優花先生から同センターの業務を紹介していただきました。同センターでは、絶滅危惧種を含めた野生動植物の調査と保全、オオクチバスやブルーギルなどの外来生物の影響調査と対策、魚の病気と貝毒原因プランクトンの調査、環境教育と環境活動の支援など、大阪府内の生物多様性保全にむけた調査研究を行っていることを説明してくださいました。とくに日本では淀川水系と濃尾平野、富山平野にしか分布しないイタセンパラを淀川のシンボルフィッシュと位置づけ、その保全について、地域の方々と協力しながら活動されていることが紹介され、「生物多様性を保全する」ということを実感することができました。
 続いて、本校の卒業生でもある同研究所の幸田良介先生から、「これからの未来ある後輩たちへ」と題し、自らが研究者になった動機や、学生のころどのような研究をされていたかを語っていただきました。幸田先生はちょうど本校が共学化されたころに在籍されていた先輩で、生徒時代のようすも交えながら語っていただきました。学生のころは森林環境の保全について研究をされていたそうで、先輩の研究の手伝いで同行した屋久島の森林でシカによる食害調査が自分の将来を決める転換点だったとおっしゃっていました。将来、どのような進路に行きたいかを決めつつある生徒たちにとって、いい講話になったのではないでしょうか。
 その後、小田先生の案内でセンター内の施設を見学させていただきました。館内には淀川水系の魚が多数展示されており、先ほどの講義でうかがった魚たちが実際に泳ぐ姿を観察することができました。また、屋外の飼育池にも案内していただきました。生物多様性保存について、よい学習機会になったのではないかと思います。