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第2回 SS公開講座を開催しました

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 2月9日(土)大教室にて、 『医学と生命科学』〜臨床医と研究者の立場から〜というテーマで宮崎大学 医学部教授 武谷立 先生を迎え第2回SS公開講義が開催されました。松尾校長より、まず宮崎県より遠路はるばるお越しいただいた武谷先生への感謝の言葉と略歴の紹介がありました。
 最初に大阪市から宮崎まで交通機関を使うとどれくらい時間を要するのか、という今年のセンター試験の地理で出題された問題を使って関西から宮崎への交通の便の悪さが解消されないという話で笑いが起こり、和やかな雰囲気に包まれました。次に宮崎大学医学部教育プログラムについて紹介があり、国際的にも活躍できる優れた医師及び医学研究者の育成を目指しており、卒業後の進路についても紹介がありました。
 本題では、武谷先生の専門分野である薬理学、薬の効能や遺伝子の細胞間情報伝達などについてのお話がありました。薬の効能には効能を強化するものとブロックするもの、の2パターンがあり、作用させる時とあえて作用させないというのが基本的な薬の服用での効果となり、分量により治療域というものがあり、濃度が薄すぎると非有効域、濃すぎると中毒域となり有害作用が出てしまうので治療域が狭いほど使い方が難しいということを学びました。
 次に中毒の話へと移行し、『中毒』という言葉は『毒に中(あた)る』という言葉であるということで使われており、私たちが普段摂取するカフェインについても程よく取れば覚醒作用(集中力向上・運動能力向上)などの良い効果が得られるが、過剰に摂取すると死に至る事もあり、特にエナジードリンクはカフェインが大量に含まれており、1時間に3本飲めば中毒になるので、注意してほしいと警鐘を鳴らされました。遺伝子研究についてはノックアウトマウス(特定の遺伝子を不活性化して正常なマウスとの差を比べる)の話があり、遺伝子の役目を調べる方法や細胞の心筋繊維(アクチン繊維)についてのお話もありました。
 最後に質疑応答があり、講義は終了となりました。お越しいただいた武谷先生、ならびに受講いただいた保護者の皆様ありがとうございました。