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平成30年度奈良学園中学校・高等学校SSH研究発表会を開催しました

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 2月16日(土)、なら100年会館中ホールにおいて「平成30年度奈良学園中学校・高等学校SSH研究発表会」を開催しました。この発表会は文部科学省から平成24年度よりスーパーサイエンスハイスクールに指定されている本校生徒が、日頃の研究活動の成果を発表するものです。
 開催にあたって、京都大学大学院工学研究科の後藤忠徳准教授より「地震の予知はなぜ難しいのか?」を演題に基調講演をいただきました。多くのプレートがぶつかり合う日本列島では、常に地震の脅威に晒されています。そのような状況の中で、そもそも地震とはいったい何なのか、確実な地震の予知がどうしてできないのか、予知の精度を高めるためにどのような研究や調査がおこなわれていのか、将来的には正確な地震の予知をすることが可能なのか、などについて、わかりやすくご講演いただきました。
 生徒研究発表では、高校2年生のSSH(理)系とSS発展コースの合計4組の発表がおこなわれました。SSH系では「高電圧下における諸現象の研究-プラズマボールの製作-」と「板の素材の違いによる振動の仕方の変化について」をそれぞれ研究テーマとしたチームの発表がありました。SS発展コースでは「ドブガイ(イシガイ科)の垂下飼育について-ニッポンバラタナゴを持続的に養育するために-」と「奈良学園に生息するラン科植物2種の生態学的研究」をそれぞれ研究テーマとしたチームの発表がありました。発表を受けて、会場の生徒からも内容に深く切り込んだ質問があり、専門家の先生方からもさらに研究を進めるためのご指摘をいただきました。
 続いて、SSHベトナム海外研修に参加した生徒から、昨年12月に5泊6日で実施された研修報告がありました。ハノイ大学を始めグエンシュ高校の生徒との交流、地元の方々との交流を通して、生活文化の違いや歴史背景の違いなど、多くの学びが報告されました。また、本校の卒業生による生徒支援組織「矢田の丘里山支援チーム」からの活動報告がありました。その中でメンバーからは「私たちの自然保全活動を、持続可能な循環型の人的支援システムにしていきたい」と話がありました。
 最後に、本校SSH運営指導委員長をしていただいている京都大学大学院 地球環境学堂の柴田昌三教授から「研究課題がブレないように、今後も頑張ってください」と全体講評をいただきました。