4月26日(金)、高3生が吉野への遠足をおこないました。近鉄吉野駅前に集合。桜や紅葉で賑わう観光シーズン以外の時期は、静かな吉野駅前の広場も、集合時間になると178名の本校生徒で埋め尽くされました。天候も危ぶまれましたが、ひらひらと今季最後の桜の散り花が優雅に舞うような、むしろ心地よい風の吹く日和となりました。
　クラスごとに分かれていよいよ出発。ケーブルカーの乗り場を左手に見ながら、生徒の言葉をそのまま使うと、まるで蟻の行列のように昇っていきます。 「ええ！ケーブル乗らないんですかぁ？」「歩き？上まで？うそぉ！」という声も聞かれましたが、おしゃべりをしたり、道端の花を愛でたり、先生とクイズを楽しんだり、中にはQueenの『We Are The Champions』を何人かで大声で合唱しながら、金峯山寺に向けて足を進めました。
　ケーブル山頂駅付近から吉野の街を通り抜け、金峯山寺の蔵王堂に全員到着。蔵王堂が東大寺と同じくらい古くから残っている木造建築物で、特に今は存在しないほど太いツバキやツツジの幹で作られた柱には、生徒たちはとても驚いていました。また3体の巨大な迫力ある蔵王権現は、仏が仮にこの世に現れた姿であり、三位一体や過去・現在・未来、あるいは釈迦如来・観音菩薩・弥勒菩薩を表していることなどを学びました。
　さらに、上千本から水分神社を通り、高城山の展望台で待ちに待った食事タイム。その後も、好天に恵まれ、楽しく吉野山の散策を楽しむことができました。