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神戸大学素粒子論研究室・粒子物理学研究室で 学外サイエンス学習を実施しました

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 10月1日(火)の午後、高校1年生を対象に「学外サイエンス学習」が行われました。今回は、41名の生徒が神戸大学理学部素粒子論研究室および粒子物理学研究室に出向き、講義の受講と施設の見学をさせていただきました。
 大学到着後、まず素粒子論研究室の坂本眞人先生にご講義をいただきました。
前半は「相対論の不思議な世界」というテーマで、「光速度不変の原理」から導かれる「動く時計は遅れる」、「未来に行くことはできる」、「宇宙の果てを見ることができる」、「ブラックホールの中は見ることができない」などの不思議な結論について解説をしていただきました。また、日頃何気なく使っている位置情報サービス(GPS)も相対論に基づいて構築されたシステムであることを知ることができました。
 後半は「素粒子と宇宙」というテーマで、すべての物質が素粒子からなること、我々が知る「物質」は宇宙の組成のたった5%に過ぎず、残り23%の暗黒物質(ダークマター)と72%の暗黒エネルギーについては未だ謎のままであること、素粒子の世界を理解することが宇宙の謎の解明につながることなどを解説していただきました。身のまわりに存在する様々な物質がたった3種類のクォークという素粒子の組み合わせからできていることは驚きでした。難解な内容ながら、先生の優しい笑顔で、生徒にとって質問しやすい雰囲気となり、一人ひとりに丁寧にお答えいただいたおかげで理解が深まりました。
 引き続き、粒子物理学研究室の山﨑祐司先生と身内賢太郎先生のご案内で、2つのグループに分かれて見学させていただきました。山﨑祐司先生には実験室の設備や装置についてご説明いただきました。身内賢太郎先生にはスーパーカミオカンデに使われている光電子増倍管のことや素粒子の分類についてご説明いただきました。
 今回の学外学習では、宇宙と素粒子という大きさの上では極大と極小の対極にある領域の学問が密接に関係していることを知ることができました。