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第6回SS出前講義を開催しました

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 2月1日(土)、大阪教育大学柏原キャンパスを訪問し、第6回SS出前講義を行いました。天文学研究室の松本桂先生が、「冬の星空で探る星の一生」をテーマに講義をしてくださいました。最初の1時間は座学で、恒星の定義から始まり、恒星が輝く仕組みやエネルギー放射量の計算方法について学びました。恒星は星間ガスから生まれ、主系列星として長い年月を過ごしたあと、水素を使い果たして一生を終えます。このあとに観察するオリオン座のベテルギウスも、最近光が弱まっており、星が迎える最期のひとつである超新星爆発が近いと見られています。またこの日は幸運なことに、「月面X」が出現する日でした。「月面X」とは、半月の光と影の境目に「X」と読めるクレーターが浮かび上がる現象です。年に数回しか観察できませんが、この日は2020年でもっとも条件の良い日で、天体観測への期待が高まりました。
 学生食堂で夕食のあと、星座早見盤を配布された生徒たちは、班に分かれて順番に天体観測と座学の続きを行いました。天体観測では屋上に移動し、天体望遠鏡と、大阪教育大学が誇る天文台の口径51cm反射望遠鏡を使って月とベテルギウスを観察しました。引率や望遠鏡のセッティングをしてくださったのは、天文学研究室の学生さん3名です。生徒たちはかわるがわる望遠鏡を覗き、「『月面X』が見えた!」と驚きの声をあげたり、赤っぽい光を放つベテルギウスを眺めたりと、感心した様子でした。
 一方教室では、国立天文台が提供する3D天体シミュレーター「MITAKA」と3Dメガネを使って、立体的なプラネタリウムを体験しました。地球を出発して太陽系の惑星をめぐり、最後には138億光年先の「宇宙の果て」にたどり着きました。普段の授業だけでは想像しにくい宇宙の魅力やスケール感を、天体観測や講義を通じて体感することができました。