ニュース&トピックス

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高Ⅰ環境科学実習(田植え)を行いました

  • 高Ⅰ環境科学実習(田植え)を行いました
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 6月26日に高校1年生が、校内にある棚田にて田植えを行いました。本校では、校地内に放置されていた棚田を整備・再生し、高校1年生の環境科学実習として毎年田植え・稲刈り・脱穀の作業を行っています。
 事前指導では、校地のある地域は斑鳩の里の食料庫として古くから農耕が行われていたと考えられていることを伝え、現在、生物基礎で学習している生態系の分野にからめて、農業は果たして環境によいものかどうかを考える機会をもちました。地理で学んだ焼畑農業や、農薬を大量に使うことが生態系にどのような影響を与えるのかなど、いろいろな科目で学んだことをどう応用させるかを考えながら、プラスの面、マイナスの面も含めて、持続可能な社会を作るためにはどう行動すべきかを議論しました。
 実習では、今年は感染症対策のため、多数の卒業生TAに実習補助に参加してもらい、例年以上に班を細かく分け、密集を防いで指導しました。棚田ではまず講師の先生や卒業生TAから里山の話を聞き、その後、苗の植え方を教わりました。本校の棚田では「農林22号」という病気に強い品種を育てています。この品種はコシヒカリやヒノヒカリの祖先にあたる品種で、味もさっぱりしたものですが、草丈が高いため機械化にはあまり向いておらず、現代ではなかなか栽培されていないものです。一昨年はイノシシの獣害に遭い、昨年は籾の発芽率が非常に低かったため、本校で引き継がれている系統の籾がかなり少なくなっており、今年はたくさんの米が収穫できるよう、いつも以上に気持ちを込めながら、数少ない苗を棚田に植え付けました。
 米という身近な存在から、環境を保全することを考えるきっかけを学び取って欲しいと願っています。