6月17日（金）、図書委員会主催の第12回ビブリオバトルを大教室で開催しました。ビブリオバトルとは、発表者各々が選んだ本を1分半～3分間の制限時間で自由に紹介し、「どの本を一番読みたくなったか」を発表者と観客全員の投票で決める「知的書評合戦」です。上位3名には賞品として図書カードと文房具が贈られます。今回は8名の参加者が集まって書評を競い合いました。それぞれが、本を選んだきっかけや印象的な場面、本の魅力などを工夫しながら伝えていました。質疑応答なども積極的に行われ、非常に盛り上がっていました。
　投票の結果、今回のチャンプ本は高校2年生の山本愛奈さんが紹介した『ハッピーバースデー』に決まりました。この本は、母からの虐待や兄からの言葉により傷つき、声を失ってしまった主人公のあすかが、周りの人の助けや祖父母の愛を通して成長する話です。作中、母が娘を愛せないのには理由があって、山本さんは母の心の闇にも共感できるところがあると紹介してくれました。
　

　今回のビブリオバトルで紹介された8冊は下記の図書です。（発表順）
・星新一 著『ボッコちゃん』（新潮社）
・香月美夜 著『本好きの下克上～司書になるためには手段を選んでいられません～』（TOブックス）
・遊泳舎 著『言の葉連想辞典』（遊泳舎）　★第二位
・重松清 著『くちぶえ番長』（新潮社）★特別賞
・Boichi 著『DrSTONE』(集英社）
・櫛木理宇 著『死刑にいたる病』（早川書房）★第三位
・青木和雄 著『ハッピーバースデー』（金の星社）　★チャンプ本（第一位）
・逢坂冬馬 著『同士少女よ敵を撃て』（早川書房)