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学外サイエンス学習 「橿原考古学研究所研修」

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 2月14日(火)・21日(火)の午後、高校1年生を対象とした「学外サイエンス学習」を行い、「考古学を科学する」をテーマに両日あわせて61名の生徒が橿原考古学研究所に出向き、講義の聴講と実習および施設見学をさせていただきました。
 最初に、東影悠先生から、研究所の沿革・考古学の定義・埋蔵文化財の定義・発掘調査の流れや出土遺物の保管や保存処理などについて様々な具体例を交えながらわかりやすく教えていただきました。
 続いて、小倉頌子先生から「考古学を科学する」と題してのご講義を拝聴しました。講義は,「文化財を遺す理由と意義」「文化財の保存の仕方」「文化財を取り巻く環境」の3部から成り、「考古学とは」「文化財とは」「埋蔵文化財と保存科学」「木製品の腐朽」「金属の腐食」「木製品の保存処理の仕方」「金属製品の保存処理の仕方」「文化財の保存環境」「大気汚染が文化財に及ぼす被害」などについて科学的視点から具体例を交えながらわかりやすくご説明下さいました。また、講義の中で、金属が土中で腐食するメカニズムを観察から探ることの体験として,銅板が希硝酸中でどう変化するかの実験実習も体験させていただきました。
 その後、研究所の施設見学をさせていただきました。「資料保管庫」「書庫」「整理室」「遺物収蔵庫」を案内していただき、それぞれの部屋が担う役割と作業内容についてご説明いただきました。
 最後に、付属博物館を見学し、今日の講義でお話のあった文化財の保存環境を科学的視点で確認することができました。
 今回の研修では、「考古学」の奥深さと意義、そして科学としての側面がどのようなものであるかを知ることができたとともに、考古学において科学技術が担うべき点がどこにあるのかを具体的に学ぶことができました。そして、参加した生徒達はそれぞれに興味・関心を深めることができました。