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第3回SS出前講義を行いました

10月12日(木)、中1生~高2生の希望者を対象に、第3回SS出前講義を行いました。本校では文科省よりスーパーサイエンスハイスクール(SSH)の指定を受けていることから、外部講師を招いて出前講義を行っています。
今回は大阪教育大学教育学部 教育協働学科から有機物質科学がご専門の谷 敬太教授にお越しいただきました。テーマは「きれいに光ったり電気を通したりする有機化合物―有機ELと有機太陽電池―」です。
講義の始めには、大阪教育大学が求める学生像や自然科学コースの特徴について紹介がありました。また中学校・高校と大学の学びの違いについて、「答えのない問題に取り組むのが大学における研究」と解説いただきました。
有機EL(Electro Luminescence)とは特定の有機物質に電圧をかけると発光する現象のことで、テレビやスマートフォン、パソコンなど身近な家電製品で使われている技術です。
講義では実際に実験道具を使い、有機EL材料が発光する様子を観察しました。カルバゾール発色団にはUVランプを照射すると青色に発光するほか、有機物でありながら電気を通すようになるなどの興味深い性質を示します。さらに青色に発光した状態で教室の蛍光灯の光を当てると元に戻る様子も観察しました。
また、分子構造が似ているフルオレセインとフェノールフタレインの合成実験を通して、フルオレセインの蛍光性を確かめました。ピペットの扱い方や試験管を長持ちさせる方法など、実験道具の取り扱いについても教えていただきました。
目の前の物質が蛍光したり元に戻ったりする様子に、生徒たちも興味を惹かれたようです。科学の面白さに触れ、この先の進路選択の材料となることを願っています。