伝統というもの
一定の歴史をもつ学校には、それぞれ、伝統というものがあります。長く続いている学校行事や、いわゆる「校風」と言われるものもそうでしょうが、何気ない日常の生徒の姿の中に見出せるものもあります。
9月11日に第37回目の文化祭-私にとりましては本校で初めての文化祭-が開催され、展示や劇、模擬店など多種多様な催し物があり、とても充実した内容でした。
その文化祭の前日、すべての準備が終わったころ、箒を持って自主的に、階段や廊下を黙々と掃いている生徒の姿をあちこちで見かけました。自分の催し物会場だけではなく、校舎内全体をきれいにして、来校くださる方に気持ちよく楽しんでいただこうとする気持ちの表れだろうと思いますが、なかなかできることではなく、「ありがとう、ご苦労さん」と言葉をかけつつ校舎内を歩きました。
教員に聞きますと、毎年見られる光景だと言います。きっと、後輩が先輩の姿を見て、生徒たちに受け継がれてきたものだろうと思います。これも本校の伝統の一つで、今後も大切に守っていって欲しいと願っています。