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矢田丘陵の風(校長より)

里山での田植えの授業

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 本校では、校地に残る里山の再生にも取り組んでおり、約10年前に棚田跡を再生させて以来現在も活用しています。
 6月26日、棚田で行われた高1生徒による田植えを本学伊瀨理事長とともに見学してきました。この田植えはスーパーサイエンスハイスクール(SSH)事業の一環であるSS基礎の環境実習として実施しているものです。実習には本校の卒業生で組織する「矢田の丘里山支援チーム」のメンバー9人も手伝ってくれました。
 この棚田では、シオカラトンボ、ニホンアカガエル、オタマジャクシなどの姿が見られます。生徒たちは実習の意義等についての説明を受けたのち、田んぼの中へ素足で入り、苗を手に取り、しっかりと根を張るように植えていきました。苗は、現在日本で作られる多くの米の品種の起源となるもので病虫害に強い農林22号という品種だそうです。
 田植え体験は、日本の稲作文化への理解、食育、命の教育にもつながる大切な学びです。里山で体を動かすことを通して、深く考え、新たな気づきがあったことでしょう。
 本校の棚田において、農林22号の品種を存続させていくとともに、先輩たちが築いてくれた里山再生の思いもつないでいってくれることを願っています。