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矢田丘陵の風(校長より)

棚田にヘイケ

  • 棚田にヘイケ

 今年の梅雨入りは早く、近畿では5月16日でした。その翌日の17日、本校の青雲館前の水路で、今年初めてゲンジボタルが2頭確認されました。以来約一ヶ月半が経ち、ホタルの観察できる場所も上流へと移っています。
 先日、ホタル保全に携わってくれている高Ⅲ生十数名のホタル観察に同行し、午後8時過ぎから里山に入ってきました。小雨の降るなかではありましたが、6月15日に高Ⅰ生が田植えをしてくれた棚田辺りや、その奥にある貯水池等で約20頭のヘイケボタルを確認しました。なかに1頭のゲンジボタルも確認できました。ヘイケボタルの特徴は、ゲンジボタルに比べ小さく、点滅間隔が短く、発光量も弱く、心なしか青白く見えます。
 1時間余りのときのなかで、あらためて本校の豊かな自然環境やその環境を守ろうとしてくれている生徒の取組を誇らしく思うとともに、幻想的で儚くも感じるヘイケボタルを堪能することが出来ました。
 出発間際まで地学教室で自学自習をしていた生徒たち、緊張の心が少しでもほぐれてくれていれば・・・と願っています。