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第6回SS出前講義「液体力学とエネルギー変換・輸送」を開催しました。

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12月15日(水)、大教室に本校の第28期生でもある同志社大学の山崎晴彦先生を講師にお迎えして、第6回「SS出前講義」を行いました。

今回のテーマは、「色と光と有機化学液体力学とエネルギー変換・輸送」でした。山崎先生は、なぜ自分が研究者の道に進んだのか、また流体力学とは、どのような学問であり、どういうふうに社会に役立っているのかなどについて、ご自身のプロフィールや研究成果を通して、生徒に分かりやすくお話ししてくださいました。

講義では、まず、自分の奈良学園時代を振り返って、野球に一生懸命に取り組んでいたため、あまり勉強には力が注げなかったこと。しかし、学問の道に進むには、勉強だけでなく、何かに集中して取り組めるという姿勢が大切であり、学生時代に主将として野球に必死に取り組んだことが、結局、研究者への道を切り開いたことなどを話してくださいました。

続いて山崎先生は、「流体力学は化学を学ぶ学生であっても、触れることがない人もいるような学問です。しかし、実際には私たちの非常に身近なところで、生活に深く関わっています」と、水力発電や火力発電をはじめ、自動車や洗濯機、掃除機などを具体的な例として挙げられました。

さらに、私たちにとって最も身近なエネルギーである電気を生み出している石油や石炭を燃やす火力発電や高低差を利用して水を流す水力発電などは、何十年も前から変わらずに大きなタービン(羽)を回すことで作り出されていること。そして、利用される液体や気体の流れを理解するために用いられているのが流体力学であることなどを解説。また、サスティナブル(継続的)な社会を実現させるためにCO2(二酸化炭素)を削減するのではなく、役立つものとして利用できないか研究に取り組んでいることなどを説明されました。

講義を受けた高校1年生の生徒たちは、授業だけでは、なかなか触れることが無い専門的な化学の話にどんどんと引き込まれたようで、熱心に聴講し、感銘を受けている様子でした。

最後に、「流体力学は車のどこに利用されているのか?」などといういくつかの質問が投げかけられ、「サスペンションという車の揺れを抑える部品に使われています」などと答えられ、出前講座を締めくくられました。