学校紹介

ごあいさつ

校長 写影

 本校は昭和54年(1979年)、「次代の社会を担い、世界に雄飛し、国際社会に貢献できる有為な人材の養成」を建学の精神として、大和平野を一望する矢田丘陵の地に開校いたしました。 この恵まれた教育環境のなかで、物事を深く考える習慣を身につけ、「学力・自主性・協調性・体力」のバランスのとれた、力強く未来を創造するための豊かな「人間力」を養うことを目指し、さまざまな教育活動を展開しています。


「課題研究」での学びをきっかけとして

 広大な敷地に里山を有する本校は、自然の多様性を肌で感じながら学べる環境にあります。文部科学省から、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定されている本校では、その環境を生かしてすべての生徒が環境学習をはじめとする自然科学を中心とした「課題研究」に取り組んでいます。 中学生全員が仕上げる卒業論文は中高一貫校ならでは特徴であり、強みでもあります。また、本校の「課題研究」では、あらゆる事象に対して「なぜ?どうして?」と疑問を持ち、深く考え、得たことを発信していくプロセスを大切にしています。そうした学びのスタイルが他の教科学習にも影響し、自学自習の力へとつながります。


豊かな教育環境を背景として

 里山に生息する植物に触れながら植生を学び、全員がボタ木にシイタケの菌を植え、観察・収穫などをとおして生命の循環を体感します。棚田を活用した稲作体験、ホタルや淡水魚類の増殖、里山における地下水脈の探査、その性質調査など、本校の敷地は広大な学びのフィールドです。 また、3カ年計画で進めてきた「IT教育設備推進事業」も今年度完成します。校内無線LAN環境が完備され、すべての普通教室でプロジェクターを活用した授業が可能になります。さらに2つの体育館や人工芝のサッカー場、テニス(オムニ)コート。こうした恵まれた自然環境と施設設備が、学習や部活動など、さまざまな教育活動への意欲をかき立てます。


夢の実現に向けて

 本校には、医学部を目指す「医進コース」、難関大学を目指す「特進コース」、そして高校からの入学生のための「理数コース」があります。基礎学力の定着や段階を追った学びのステップを重視するとともに、「東大・京大見学会」「医師による特別講義」「勉強合宿」「オーストラリア語学研修」「SSHベトナム研修」など、進路実現に向けた多くの刺激を準備しています。 そして何より、本校教育を支える最大の教育環境は教員です。若手から経験豊富な人まで熱心で優秀な教員がそろっています。コミュニティスペースやキャレル室など、校内の至るところで時間を惜しんで自習する多くの生徒の姿や、先生に積極的に質問する姿に、合格への確かな歩みを感じます。


特別活動を大切にして

 感受性豊かな中学・高校時代に見たこと、体験したことは、その後の人生の糧となります。本校では教科学習だけではなく、生徒主体の学校行事などの特別活動や部活動も大切にしています。集団のなかで挨拶やルールの大切さを知り、規範意識を高めます。他者と協働することによって協調性が磨かれ、互いの違いを認め合い、他者を尊重する心も養われます。 また、部活動を通して友情を育み、心も体も鍛え上げられます。こうした活動には必ず、くやしさ、挫折、喜びや達成感などの感動が伴います。人は感動の繰り返しにより感性が磨かれ、豊かな人間性が培われるのです。


 学校は「教育の理想を語る場であり、生徒の夢を叶える場」でなければなりません。
 生徒はこのコロナ禍のなかにあっても、夢の実現に向けて懸命に取り組んでいます。私たちは、常に彼ら彼女らの頑張りに対して、誠実に応えていきたいと思っています。