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第2回奈良学塾「小学生科学教室」を開催しました

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 2月24日(土)、県内在住の小学生とその保護者を対象にした第2回奈良学塾「小学生科学教室」を開催しました。16組約50人が参加し、「チョコレートとねるねるねるねの科学!」と題して身の回りにあるお菓子の科学を体験しました。講師は本校の教諭で、科学技術振興機構(略称JST)が認定する「サイエンスレンジャー」として、全国各地で理科実験イベントやメディアで活躍中の工藤博幸先生です。
 最初の実験では「ねるねるねるね」や「スーパーソーダガム」などのお菓子独特のシュワシュワ、トロリとした食感に注目。その正体は重曹とクエン酸です。水の中に入れるとブクブク泡がたち、化学反応して二酸化炭素が発生。シュワッと感じるのはこの泡の連続性が原因でした。「ねるねるねるね」のトロリとした食感は、重曹とクエン酸を泡立てた卵白(メレンゲ)でとじこめたもの。実際に子どもたちも同じ材料で「ねるねるねるね」を再現し、食感の謎を解き明かしました。
 後半はチョコレートを使った実験です。チョコレートの原材料はカカオマスとココアバター。工藤先生はその元になるカカオ豆を取り上げ、どうやってカカオマスとココアバター、ココアができるかを紹介しました。口に入れるととろける食感は油分であるココアバターの効果。最後はチョコの原材料を混ぜてプリッツを絡ませ、冷却スプレーで固めてポッキーを作りました。工藤先生はココアバターが他の油よりも凝固性があり、パリッと固まることも証明しました。
 工藤先生の軽妙なトークの下、楽しく科学に触れ合った子どもたち。先生はカカオ豆について学んだ際には、アフリカでは同年代の子どもたちがカカオ農園で働く現状にも触れました。いつも食べているお菓子を違った角度から見る体験は、子どもたちにとっても新鮮だった様子。最後はみんな楽しかったと手を挙げて応えてくました。