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SS国内研修「海洋学まるごと研修」を行ないました

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 8月1日(水)~8月3日(金)の3日間、東京海洋大学品川キャンパスおよび葛西臨海水族園にてSS国内研修「海洋学まるごと研修」が実施され、高校2年生の男子5名が参加しました。
 1日目、東京駅から葛西臨海水族園へ出向き、マグロや様々な海洋生物を見学しながら、それらの特徴や生態について自主的に研修を行いました。生徒達は、様々な海洋生物を目の当たりに、限られた時間内で多くを得ようと積極的に行動していました。昼食の後、海洋大学へ向かい、高大連携講座「海の科学」の開講式に出席し、岩田繁英先生の「魚を知る、獲る、管理する」を聴講しました。生徒達は、大学での授業に新鮮さを感じながら、一生懸命にメモをとり、先生のお話に耳を傾けていました。
 2日目、午前中は東京海洋大学のオープンキャンパスに参加しました。生徒達は、研究室の見学や体験学習に参加したり、模擬講義を聴講したりと、それぞれ興味の赴くままに海洋大学の魅力を満喫していました。そして、学生になった気分で学生食堂で昼食をとり、キャンパス内にある「鯨ギャラリー」でセミクジラの骨格標本を見学したり、「マリンサイエンスミュージアム」で海に関する幅広い貴重な展示物を見学しました。
 午後は、同大学魚類学研究室の河野博先生のご指導による本校生対象の「魚類学実習」が始まりました。まず講義では、垂直護岸のそばの表層部と低層部にボサを設置してどのような魚が採集できたか、その違いを海水の溶存酸素量から説明しようとする研究のお話を通して、垂直護岸の良いところと悪いところを学びました。続いて実習では、大学院生の新城さんのサポートも加わって、マハゼの仲間の透明標本を顕微鏡で観察しながら、浮遊期から底生期へと体を成長させていく過程で背びれの支持骨や上尾骨が軟骨から硬骨性軟骨へと化骨していくことを確認しました。また、顕微鏡を覗きながら枝付き針で胃の内容物を取り出して、成長過程とえさの移り変わりについても学びました。生徒達は、顕微鏡下で解剖することの難しさを実感するとともに、普段学校では出来ない高度な実習に満足した様子でした。
 実習後は再び高大連携講座で、鈴木直樹先生の「魚の利用と保全」を聴講しました。そして最後に、本校卒業生の淵先輩と懇談して、高校時代の勉強のことや大学生活のこと、海洋大の特色や魅力について語って頂きました。生徒達は、身近な先輩の貴重なアドバイスに熱心に耳を傾け、活発に質問していました。
 3日目は、終日高大連携講座で、谷和夫先生の「海底の資源・エネルギー開発」、黒瀬光一先生の「食物アレルギーについて」、そして千足耕一先生の「海洋性スポーツの魅力」を聴講しました。この日は午前中から午後にかけて講義の連続でしたが、まさに大学生が普通に経験しているキャンパスライフを味わうことのできる貴重な1日となりました。こうして充実した3日間の研修は無事に終了しました。生徒達は海洋学の幅の広さと奥の深さに気付き、海洋学への興味・関心を一層深め、修了証書を手に、心地よい疲労感と満足感と共に帰路につきました。