スーパーサイエンスハイスクール(SSH)

海外研修

SSHベトナム海外研修 最終日4日目(報告)

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 3月18日(土)は、ハノイ市北西部にあるドゥンラム村での研修です。昨日のバビ地域同様、市街地から車で1時間30分ほどかけて向かいますが、本日は土曜日ということもあって、車・バイクの量はいつもより若干少なめでした(ただし、土曜日は公立の学校は授業があるそうです)。
 ドゥンラム村はベトナムの国家歴史文化遺産に指定されており、景観保全のために奈良文化研究所と昭和女子大学国際文化研究所の技術協力があったり、村の保存プロジェクトにJICAが関連していたりと、日本とも繋がりの強い場所です。国の英雄を複数輩出した村として、ベトナム国内でも有名な場所だそうです。
 最初に、村の入口の水路で水質調査を行いました。村の周辺には田畑が広がっており、この地域がもともと稲作やサトウキビ栽培で栄えてきた名残を伝えています。その後、歩きながら街並みを見学し、村内のTaiさんのお宅を訪ねて家屋調査を行いました。Taiさん宅は大きな池をもつお宅で、ガチョウやカモ、農耕用のウシなども飼われています。また、敷地内に畑もあり、ウリやサツマイモ、ザボンやグミの実なども栽培されていました。生徒たちはガイドの通訳を介しながらTaiさんに聞き取りインタビューをしたり、家屋配置図をつくったりと、家のようすからわかるベトナムの生活を読み取ろうと思い思いにアプローチしていました。研修のまとめとして谷川先生のファシリテートで「持続可能性とは何か」をディスカッションし、「連鎖していることが大切である」という気付きを得たようでした。
 午後は街並みを歩きながら、建物や都市計画について学びました。昼食を取ったレストランに併設されているオーナーHungさん宅も築400年に迫る伝統家屋で、中を見学させていただきました。家屋の中央にご先祖を祀る仏壇がある伝統的な配置を見学し、暑さにも対応できる屋根と塀のすき間なども実際に見ることができました。また、村の中央にあるDinh(村の集会所であり、かつては役場としての役割を持っていた「館」)も見学し、なぜ
この場所に建てられているかなどをディスカッションしました。ミア寺の見学も行い、さまざまな仏像が集められた歴史的な経緯なども学びました。見学後、ハノイ市街地へ戻り、旧市街地ですこし散策の時間を取り、最後の夕食を終えて日本への帰路につきました。少し寝不足だった生徒もおりましたが、4日間の行程を元気に完遂することができました。3月19日(日)早朝に関西空港に到着し、3年ぶりのベトナム海外研修を無事終えることができました。保護者のみなさまや関係者のみなさまには多大なご協力をいただいたことに御礼申し上げます。

SSHベトナム海外研修 3日目(報告)

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 3月17日(金)は、市街地にあるタンロン遺跡と、郊外にあるバビ農園を訪ねました。朝のタンロン遺跡では、これまでの研修では行ったことがなかった北門の見学を行いました。北門は、当時は荷物を運び入れる目的で使われていたそうで、今は道路になっている門の前も昔は水路で海に繋がっていたそうです。そのため、フランスが侵攻してきたときの爆弾の跡なども門には残っており見学することができました。北門に続いて正門から入場しましたが、その移動の際には街並みを歩きながら谷川先生にご講義をいただき、都市計画についてディスカッションを行いました。タンロン遺跡内では奈良文化財研究所も協力した遺跡保存技術について学び、フランス統治時代の文化を色濃く残す建築様式を説明いただきました。
 その後、車で1時間30分ほどかけてハノイ市西部にあるバビ農園に向かいました。バビ農園ではTroi作りと持続可能な農業の学習を行いました。Troiは白玉団子の中に黒糖を入れたようなもので、餅米粉を丸めてゆであげました。試食も行い、ベトナムの文化を舌でも感じることができました。昼食後はBamboo Clay Houseに徒歩で向かい、周辺の農業の様子を見学し、伝統的な建築様式や農業の方法についてレクチャーを受けました。実際に農業も体験するということで、生春巻きなどの使われる香草の苗の植え付けを行いました。少しの体験ではありましたが、農業の大変さも味わえたようです。その後は少し移動し、Nha Duoiの薬草園を見学しました。さまざまな漢方薬になる薬草をたくさん栽培されているところで、日本語の名称との対応に苦戦しながらも、いろいろな薬草が実際に使用されていることも知ることができました。

SSHベトナム海外研修 2日目(報告)

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 3月16日(木)は、本校の姉妹校でもあるグエンシュ高校でサイエンス交流を行いました。到着時には、今回クラスに入れていただく生徒のみなさん全員が校門に集まってくださり、熱烈な歓迎で校舎に迎え入れてくださいました。1時間目の開始は8時からということで、歓迎セレモニーもそこそこに、さっそく4階の理科室に向かいました。1・2時間目は化学の時間で、中和滴定の授業を受けました。化学反応式は世界共通といえど、使用する器具や薬品の名称など、もちろん先生の説明もすべてが英語なので、本校の生徒たちは怯んでしまうところもありましたが、グループのグエンシュ高校生とコミュニケーションをとりながらなんとか乗り切っていたようです。
 授業終了後はカフェテリアで軽食をとり、その後の3・4時間目は英語の授業を受けました。今回迎えてくれたホームルームにはベトナムと日本の交流の飾り付けが至る所にちりばめられており、歓迎ムードで迎えてくれました。英語の授業ではアイスブレイクのインタビューのあと、グループに分かれて、「限られた資源でタワーを建てる」チャレンジに取り組みました。生徒たちも各グループで活躍していました。5時間目は交流会として、お互いの国や学校の紹介、グエンシュ高校からは琴とピアノの演奏のプレゼント、本校からは課題研究内容のプレゼンテーションと日本文化の紹介として折り紙の作り方をプレゼンしました。作られた「かぶと」はグエンシュ高校生にも気に入ってもらえたようで、ずっとかぶってくれている生徒さんもいました。
 食堂で昼食をとった後は、一緒にシルク村に出かけ、絹織物の工場を見学しました。見学後はシルク村で一緒に買い物をしたり、現地のスイーツ「チェー」を食べたりと、お互いにコミュニケーションをとりながら楽しんでいました。その後、グエンシュ高校の生徒のみなさんとは別れ、文廟とホーチミン廟を見学しました。文廟では中国の影響を受け続けたベトナムの文化の歴史、ホーチミン廟ではベトナム建国の父といわれるホーチミンの遺体が安置されている廟とその周辺に国会議事堂や戦没者慰霊碑などが配置されているその様子などを学習しました。

SSHベトナム海外研修 1日目(報告)

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 3月15日より、コロナ禍で中止していたSSHベトナム海外研修を3年ぶりに再開しました。SS発展コース・グローバルユニット生徒7名が参加しています。
 早朝に関西空港に集合し、日本時間の10時30分に離陸、現地時間の13時30分(日本時間の15時30分)にハノイ市のノイバイ空港に到着しました。初日はベトナム民族学博物館へ貸し切りバスで向かい、研修を行いました。学芸員のNhiさんにガイドをお願いし、館内の展示物について英語で説明を受けました。
ベトナムは54の民族からなる多民族国家で、館内にはそれぞれの民族の文化についての展示が行われています。今回の海外研修では実際に様々な文化の生活様式も学習するため、その予習を兼ねて研修を行いました。Nhiさんの英語での説明に、最初は生徒も躊躇するところがありましたが、だんだんと耳が慣れてくるにつれて疑問点を英語で質問をするなど、積極的に研修を受けていました。研修終了後はハノイ市の街並みをバスの車窓から眺めましたが、バイクと車の多さに生徒たちもびっくりしていました。国の平均年齢も非常に若く、現在でも年間100万人も人口が増え続けるベトナムの活気も肌で味わう4日間になりそうです。明日は本校の姉妹校でもあるグエンシュ高校の生徒たちとサイエンス交流会を行います。生徒たちは夜遅くまでその準備に追われていました。

ベトナム研修第5日目(最終日報告)

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 12月21日(土)、いよいよ研修最終日です。この日は郊外のドゥンラム村に出かけて、農村環境研修を行いました。ドゥンラム村は、ホン河の南に位置する平地農村で、約300~400年前の建物を残しており、政府が世界遺産の登録を目指している地域になります。
ラテライトという日干しレンガを建築材料にした景観で、キン(ベト)族が暮らしています。
 はじめに、村内のTaiさんのお宅にお邪魔をし、生徒を2班に分けて、1班は家屋調査を、もう1班は水質検査と魚類調査並びに周辺の環境調査を行いました。90分で班を入れ替え、午前中の研修を終えました。実際にそこで生活をされているお宅にお邪魔をし、聞き取り調査や測定を行うことで、庶民の生活実態や工夫、環境への配慮や持続可能な生活とは何かを考えさせられる研修となりました。
 午後は、村内の巡検です。同行講師の谷川先生から教えていただいた、村全体を見渡して建物や道路の空間配置を把握し、村の人々の生活を理解する研修です。こうして大きく村を鳥瞰することで、北にあるホン河の氾濫への備えなどを理解することができました。
 この後、ハノイの市街地に戻り、2時間ほど散策の時間を取り、最後の夕食を終えて、日本への帰路につきました。若干おなかが緩くなった生徒もいましたが、全員元気でベトナムを後にすることができました。
 今回のベトナム研修9期生の保護者の皆様、校長先生をはじめ、学年や関連の先生方には多くのご支援とご協力をいただきました。無事に帰国致しましたご報告と共にお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。

ベトナム研修第4日目(報告)

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 12月20日(金)、研修4日目はベトナム文化研修の日です。午前中は、建国の父ホーチミンの遺体を安置する「ホーチミン廟」から1000年にわたって王城が築かれた「タンロン遺跡」とベトナム戦争時の地下司令部跡を見学し、最後に文廟(孔子廟)を訪れて、中国の越南(ベトナム)支配の様子を学びました。ベトナムの歴史とその中で形成されてきた文化についての基礎を学ぶことができました。
 午後は、本校の新校舎の建築を担当していただいた鹿島建設の「ベトナム営業所」と現地進出企業の「あけぼの化成」を訪れて、日本のODAや海外駐在の業務内容や生活と、会社の経営について研修を受けました。自分の将来に繋がるお話やご経験を伺い、これからの進路を考える上で大きな財産となりました。また、研修終了後は、この日お世話になった方々をお招きして、ロンビエン区にできたイオンモールで夕食会を開きました。研修中のお話とは違ったハノイ生活の楽しいお話などを伺い、本当に充実した一日となりました。
                            

SSベトナム海外研修第3日目(報告)

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 12月19日(木)、本日は研修中唯一の班別行動日です。生徒7名がハノイ工科大学との交流と教育訓練省(日本の文部科学省)の表敬訪問に、残りの4名がホアビン省ホン(紅)河河口のマングローブ研修に出かけました。
 ハノイ工科大学ではまず、Hoang Thi Thu Huong先生から「ベトナムの動植物について」、Hoang Thanh Yen先生から「タンロン遺跡」についての英語講義を大学生徒と共に受講し、その後自分たちの英語プレゼンテーションを行いました。また、環境科学研究所所長のNghiem Trung Dung先生から同研究所の設立意義と現状についての講義を拝聴しました。
 その後、昼食会を開いて大学生と交流を深め、再び大学へ戻って、コーディネーターの前学長 Hoang Xuan Lan先生に学内を案内していただきました。こうして、大学を後にして教育訓練省を表敬訪問し、International Cooperation DepartmentのofficerHaさんと英語で懇談を行いました。
 一方、ホン(紅)河河口のマングローブ研修の4名は、3時間をかけて到着した河口で、南シナ海を眺めながらマングローブ林内でヒルギ類の観察と同定を行いました。一面が養魚場とエビの養殖場に変わっていく河口の景観を目の当たりにして、環境保全と栽培漁業の両立の難しさを実感した研修でした。昼食の後は養魚場を訪れて養魚の同定に移り、北米産のレッドドラムがこのベトナムで養殖されていることを知り、さらに複雑な気持ちになりました。この2カ所で水質検査も行いましたので、帰国後は、過去のデータと照合して変化を考察する予定です。
 以上、生徒達は元気で忙しい毎日を過ごしております。

SSベトナム海外研修第2日目(報告)

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 12月18日(水)、本日は研修最大の行事である、姉妹校私立グエンシュ高校との交流です。
 朝8:45に学校に到着してバディ生徒と落ち合い、交流式を終えて、グエンシュ高校のパフォーマンスと学校紹介プレゼン→本校の学校紹介と課題研究プレゼン→パフォーマンス披露と順調にプログラムが進み、昼食となりました。4月から準備をしてきたこの発表をスムーズに行うことがででき、生徒達の満足げば顔が印象的でした。この頃にはバディ生徒とも打ち解けて本校生徒は一生懸命自分の気持ちを伝えようと奮闘していました。
 昼食後に設定されている昼寝の時間の後は、サイエンスと社会の授業に参加し、校内での交流を終えました。放課後は、バディ生徒と市内のマーケット「BigC」での買い物でさらに親密度を高め、夕食会に臨みました。和食レストランでの2時間の夕食会はさらにさらに大いに盛り上がりメール交換やfacebookの紹介など、これからの個人交流を約束して、別れとなりました。
 生徒達のプレゼン練習におつきあいいただき、根気よくアドバイスをいただいた、校長先生、学年主任の中堀先生、担任の阪本先生には心から感謝を申し上げます。

SSベトナム海外研修第1日目(報告)

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 高校2年生SS発展コースのグローバルニット生徒11名は、12月17日(火)10:30に関西空港を飛び立ち、ハノイノイバイ国際空港に降り立ちました。
 研修の第1日目は、ベトナム民族博物館での英語研修です。学芸員のNhiさんから53もの多民族からなる多民族国家ベトナムの歴史と現状についてのご講義を拝聴しました。最初は耳が慣れずに聞き取りにくかった英語のご講義もだんだん慣れてくるに従い意味を理解できるようになり、Nhiさんからの質問にも応答できるようになってきました。
 ご講義の後は、裏庭の移築した家屋の見学をさせていただきました。17:00の閉館を1時間も延ばしていただき、充実した研修のスタートとなりました。ホテル到着後のミーティングでは、明日18日(水)のグエンシュ高校との交流に向けた準備を行いました。明日のバディ生徒との出会いが楽しみです。

H30年度SSHベトナム海外サイエンス研修報告書

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奈良学園高等学校 H30年度SSHベトナム海外サイエンス研修報告書

SSHベトナム海外研修4日目報告

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 生徒達は本日も元気で、体調に問題はありません。本日、生徒は、「グローバルユニット」と「サイエンスユニット」各9名ずつに分かれての研修です。
 「サイエンスユニット」は片道3時間かけて、ホアビン省タンラック郡ナムソン村に入り、標高1,000mの村で営まれている持続可能な完全循環型の生活を学びました。採集した50種あまりの植物のほとんどが薬用食用建築材料等の有用植物として利用されていることを知り、驚きました。
 「グローバルユニット」はタンロン遺跡を見学した後、鹿島建設ハノイ営業所を訪れて、昼食の後、蓬莱所長様と平須賀様からご講義をいただきました。次にハノイ工業団地内のあけぼの化成を訪れ、高崎社長様から講義をいただいた後、工場内を見学しました。ベトナムへ進出して企業展開をする理由や経営のノウハウ、海外での生活の様子をうかがい、自分の将来を考える大きな機会になりました。
 明日はいよいよ研修の最終日です。 「サイエンスユニット」はバビ農園で、「グローバルユニット」はハノイ工科大学での交流と教育訓練省を表敬訪問します。ご報告は帰国後にさせていただきます。

SSHベトナム海外研修3日目報告

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 生徒達は全員元気で、体調に問題はありません。本日、生徒18名は、姉妹校グエンシュ高校との交流に臨みました。
 9:00すぎに学校に着いて、11NS4クラスの生徒29名と合流し、校内を案内していただいた後、交流式が始まりました。記念品を交換して、本校の英語プレゼンテーションとパフォーマンスを披露した後、グエンシュ高校側の交流メニューが行われました。
 本校のプレゼンテーションは春から準備をしてきたもので、日本の紹介・奈良の紹介・SSHの紹介と続き、最後に自分たちの課題研究を紹介しました。約30分間の発表でしたが、昨夜遅くまで練習をした甲斐があって、緊張感を乗り切ることができました。また、パフォーマンスも大変素晴らしかったと評価して頂き大変うれしく思いました。
 午後には最初に昼寝の時間があり、ビックリしましたが、その後、英語の授業に参加しました。授業でのベトナムの生徒の積極性には大変驚きましたが、多くの生徒さん達と交流を深めることができました。また美術の授業に参加し、共同でアート作品の制作を行いました。
 放課後はバディ生徒と一緒にBigCというスーパーマーケットに2時間程度ショッピングに出かけました。ベトナムでの買い物を一緒に楽しめたことは、とてもいい思い出になりました。
 交流の仕上げは、iSUSHI RESTAURANTで本校主催の夕食会です。最初は聞き取りにくかった英語の発音が、この頃になるとよく聞き取れるようになりました。自分の意志を伝えられるようになった喜びと、別れが近づいた切なさが入り交じり、大変盛り上がった夕食会になりました。グエンシュ高校の皆さんにお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。

SSHベトナム海外研修2日目報告

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 生徒達は全員元気にしております。生徒18名は、本日は「グローバルユニット」と「サイエンスユニット」各9名ずつに分かれての研修です。
 「グローバルユニット」はハノイ市内のドゥンラム村へ行き、キン族の一般的な家の家屋調査と、平地の池に生息している淡水魚調査と水質調査を行いました。また、時間に余裕があったので、市内のホーチミン廟の見学をし、市民の憩いの場所であるホアンキエム湖を散策しました。
 一方、「サイエンスユニット」は片道3時間かけて、タイビン省のホン(紅)河の河口デルタを訪れました。ベトナム戦争の枯れ葉作戦で壊滅的な被害を受けたマングローブ林再生の様子と、逆にエビや魚の養殖場建設のためにマングローブ林が破壊されていく様子を知る研修を行いました。「ベトナムを理解し、グローバルマインドを身につける」という目的に違いはありませんので、20;00からのミーティングでは、お互いの研修内容と成果の共有化に努めました。
 明日はいよいよ、研修最大のミッションであるグエンシュ高校との国際交流事業です。怠りない準備で、明日に備えたいと思います。

SSHベトナム海外研修1日目報告

  • SSHベトナム海外研修1日目報告
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 SS発展コース生徒18名は、10:30に関西国際空港を一路ベトナムのハノイにむけて飛び立ち、現地時間14:00にハノイノイバイ国際空港に降り立ちました。最初の研修先はベトナム民族学博物館です。

 博物館学芸員の MsNHIさんから、54の多民族国家であるベトナムの成り立ちと、民族の大まかな特徴について解説していただきました。
 いきなりの英語による講義で、耳が慣れるまで苦労をしましたが、90分近くに及んだ講義の後には生徒からもいくつか英語で質問できるようになり、NHIさんにもおほめいただきました。

 今回の研修では、ベトナムの主要民族であるキン族のほかにムオン族やザオ族の皆さんとも交流予定ですので、今後にも大変役に立つ学習を行うことができました。

SS発展コース生徒がベトナム事前研修で大阪府立大学へ行きました

  • SS発展コース生徒がベトナム事前研修で大阪府立大学へ行きました

 9月28日(金)、SS発展コース「サイエンスユニット」の生徒9名が、SSHベトナム海外研修の事前研修で大阪府立大学へ行きました。ベトナムのホン河河口で行う「マングローブ研修」のための学習です。
 まず、同大学院生命環境科学研究科緑地環境科学専攻の北宅義昭教授から「海洋生態系と陸上生態系のインターフェイス、マングローブ林」というテーマでご講義をいただきました。ご講義の前には、ベトナムからの留学院生の方による簡単なベトナム語会話の時間をとっていただきました。ベトナム語会話で発声をしてリラックスできた生徒達は、楽しくご講義を拝聴することができました。
 ご講義の後は、圃場へ出かけ、養育されている何種類かのマングローブを見せていただきました。この植物たちが河口域では5m以上に成長している姿はなかなか想像しにくいようで、現地での研修がより楽しみになりました。最後は植物工場2カ所を見学させていただきました。生徒達は、ヒトができるだけ手を触れないで済むように設計された最新の自動システムに興味津々で、あっという間に2時間半の研修時間が過ぎました。北宅先生、ありがとうございました。

安堵町 中家住宅でSSHベトナム海外研修の事前学習を行いました。

  • 安堵町 中家住宅でSSHベトナム海外研修の事前学習を行いました。
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 9月19日(水)の5~7時限目、SS発展コース生徒18名は、安堵町の中家住宅に出かけ、SSHベトナム海外研修の事前学習会を行いました。
 中氏は元鈴鹿の土豪と伝えられ、足利尊氏に従って大和に入り、筒井一族の武士として活躍した後、江戸期に入り武士から大地主となり、帰農した一族です。屋敷内には国の重要文化財に指定された大和棟の美しい主屋をはじめ、表門・新座敷・蔵・持仏堂などが残り、中世武士の居館様式を今に伝えています。
 生徒達は、中さんとお二人のボランティア計3名の講師から屋敷の概要を伺った後、「建築係」と「配置係」に分かれて建物内部と敷地全体を調査しました。その後、疑問に感じたことや知りたいことをたくさん質問し、16時すぎにおいとましました。ベトナムでは、日本とは異なる建築様式の農家を調査する予定ですので、今回の事前学習をまとめ、調査方法を理解しておくことは生徒達にとって大変貴重な体験になると思います。

H29年度SSHベトナム海外サイエンス研修報告書

奈良学園高等学校 H29年度SSHベトナム海外サイエンス研修報告書

SSHベトナム海外サイエンス研修5日目

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 本日はベトナム滞在の最終日で、ベトナム研修で初めて実施されるドゥンラム村研修の日です。ハノイ市にある同村は、400年以上前の農家や寺・集会所などの住居がそのまま保存されている村で、平地で暮らすキン(ベト)族の人々の生活をタイムスリップしたように垣間見ることができます。12名を2班に分けて、A班はハイさんの住宅にお邪魔して家屋調査と聞き取り調査を実施し、B班はハイさんの養魚池の魚類調査と水質検査並びに田畑の周辺調査を行いました、90分程度の調査の後、みんなで村の巡検を行いました。どのような建物が村のどのような場所に置かれているか、この場所は村でどのような意味を持つ場所なのか等、地域空間論から見た村の有り様を、谷川先生の解説で学ぶことができました。午後からは、AB班を入れ替えて研修を実施し、最後にみんなで調査結果を共有してこの村での活動を終えました。
 こうして、生徒達12名は多くの方々に支えられた研修を元気で無事に終えることができました。皆様のご支援に感謝致しますとともに、この研修で生徒達が大きく成長してくれることを願っています。本当にありがとうございました。

SSHベトナム海外サイエンス研修4日目

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本日は2班に分かれての班別研修の日です。
 A班は生徒7名と教員2名、講師1名の10名で、ハノイ工科大学へ向かいました。交流式の後、大学の先生から英語講義を受講しました。
(1) ベトナムの動植物について 講師:MS.Nguyen Chung 先生、
(2) ハノイの遺跡について    講師:MS.Hoang Yen 先生
(3) 環境科学研究所について  講師:Mr.Nghiem Dung 先生で、
 コーディネーターは Lan 前学長先生で、一生懸命聴き取りをし、いくつかの質問もすることができました。
 その後が、私達の英語研究発表です。参加した大学生は10名でたくさん質問をしていただきました。
 昨日よりはうまく受け答えができたのではないかと思っています。最後にレストランLe Tonkinで昼食会を開き、先生方や学生さん達と気楽に話を続けることができました。続いて、15:30からはベトナム教育訓練省を表敬訪問し、国際交流ご担当のMS.Lyさんとの懇談をお願いしました。ところが、6年間お世話になってきたLyさんが体調不良で欠席され、別の担当官の方が対応してくださいました。私達の質問にもていねいにご対応いただきました。Lyさんのご病状が気にかかります。
 B班は、生徒5名と教員2名で、片道車で3時間かけて、タイビン省のホン河河口マングローブ林を尋ねて、フィールドワークと付近の養魚場での実習を行いました。まずはじめに、ベトナム戦争の枯れ葉剤によって壊滅したマングローブ林が再生している様子と、その生態系における意義を学びました。実際に現地に行ってみて、ホン河河口の広大さを知ることができたことと、フィールドワークの最後に南シナ海が見えたときの感動は忘れられません。続いて、養魚場で飼育されている魚を使った鍋料理を昼食にいただき、養魚場での水質検査と養魚の計測を行いました。エビ養殖場や養魚場が増えることで、せっかく再生したマングローブ林が伐採されてしまうという矛盾、さらに、その養殖エビが日本の食卓を支えているというジレンマを知り、頭を抱えてしまいました。
 このように、目的の異なる2つの研修でしたが、どちらもベトナムへ来てみなければできない研修です。
 どちらの斑も本当に多くを学ぶことができた一日でした。明日は、いよいよ現地での最終日。ドゥンラム村での家屋調査研修です。最後まで健康に気をつけて、全員で残りのミッションをこなしていきたいと思います。

SSHベトナム海外サイエンス研修3日目

  • SSHベトナム海外サイエンス研修3日目
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 本日は、姉妹校であるハノイの私立学校グエンシュ高校とのサイエンス交流の日です。
 バディ生徒が待っていてくれた学校へ着き、記念撮影の後、交流式が始まりました。記念品の交換の後、グエンシュ高校側の交流メニューが行われ、その後に私達のサイエンスプレゼンテーションが始まりました。
 春から準備をしてきた集大成のプレゼンテーションで、日本の紹介・奈良の紹介・SSHの紹介と続き、最後に自分たちの課題研究を紹介しました。約30分間の発表でしたが、昨晩遅くまで練習をした成果で、乗り切ることができました。また、パフォーマンスも大変素晴らしかったと評価して頂き大変うれしく思いました。その後は、共同でアート作品の制作を行い、昼食になりました。午後には最初に昼寝の時間があり、ビックリしましたが、その後、英語の授業に参加しました。授業でのベトナムの生徒の積極性には大変驚きましたが、多くの生徒達と交流を深めることができました。放課後はバディ生徒と一緒にBigCというスーパーマーケットにショッピングに出かけました。初めてのベトナムでの買い物をバディと一緒に楽しめたことは、とてもいい思い出になりました。
 交流の仕上げは、Le Vongというレストランでの本校主催の夕食会です。最初は聞き取りにくかった英語の発音が、この頃になるとよく聞き取れるようになりました。自分の意志を伝えられるようになった喜びと、別れが近づいた切なさが入り交じり、大変盛り上がった夕食会になりました。バディ生徒とは今後もメールやフェイスブック等を通して連絡を取り合おうと約束し、ホテルへのバスに乗り込みました。生徒は全員、元気にしています。明日は班別行動の日です。それぞれの班ごとに全力を尽くしたいと思います。

SSHベトナム海外サイエンス研修2日目

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 本日は、朝の6時45分にホテルを出発し、ホアビン省タンラック郡ナムソン村へ環境研修に出かけました。車3台に分乗し、3時間かけて、同村のチェン集落に到着しました。村の青年団の方々約20名の出迎えを受けた後、持続可能な完全循環型の生活が見られる集落と周辺の里山を一緒に散策しました。素晴らしい天候に恵まれ、見事な棚田の景色を堪能することができました。
 たくさんの種類の蝶や、カシノキリンゴナシ類の寄生蜂も確認でき、亜熱帯多雨林の里山に驚きながら、目に付いた植物も手当たり次第に採集しました。
 その後、集落のグラウンドで、青年団の方々と一緒に村の飲料水と池の水の水質検査を実施しました。続いて、青年団からは採集した植物の説明を受けました。身の回りの植物を、この時代でも活用している生活に驚き、続いて、本校生徒からは、2カ所の水質検査の分析結果を報告しました。7年間続けてきた貴重な共同研究です。村の集会所で昼食会が始まると、英語が通じない村の青年団の方々との交流に戸惑っていた生徒達も、ボディーランゲージでコミュニケーションを取りながらだんだん打ち解けていき、楽しいひとときを過ごすことができました。伝えようとする強い心が言葉の壁を越えることを体験できた貴重な一日となりました。
 車の長旅でしたが、生徒12名全員元気にしております。明日は、姉妹校のグエンシュ高校とのサイエンス交流です。

SSHベトナム海外サイエンス研修 1日目

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 SSHベトナム海外研修団は、12月16日(土)現地時間13:45に無事、ハノイノイバイ空港に到着しました。生徒12名は、空港からハノイ市内のベトナム民族学博物館に向かい、明日ベトナム環境研修で訪問するナムソン村の人達(ムオン族)について学芸員の方からお話を伺いました。姉妹校であるグエンシュ高校のバディ生徒と一緒に学び、その後博物館の敷地を散策しながら交流を深めました。
 彼らの英語の堪能さに驚きながらも、本校の生徒達も一生懸命に話しかけていました。17:30に、明後日のグエンシュ高校交流での再会を約束しながら、バディとお別れし、夕食会場のレストラン「Wild rice」に向かいました。
 ここでベトナム料理に舌鼓を打ちながら、明日への鋭気を養った後、生徒達はデゥーホテルに入り、翌日の準備に取りかかっています。

SS発展コース生徒が海外ベトナム研修の事前研修に行きました

  • SS発展コース生徒が海外ベトナム研修の事前研修に行きました
  • SS発展コース生徒が海外ベトナム研修の事前研修に行きました
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 10月4日(水)の午後、SS発展コース生徒12名は、12月16日(土)~21日(木)に実施される「SSHベトナム海外研修」の事前学習に出かけました。4限終了後すぐに学校を発ち、大阪大学豊中キャンパスへ向かいました。
 訪問先は、同キャンパスの文学研究科教授 桃木至朗先生の研究室です。先生は、我が国のベトナム史の第一任者ですが、政治・経済・食文化等あらゆる分野に精通していらっしゃる先生です。
 先生はまず、緊張をほぐす意味もあって、簡単なベトナム語会話から事前学習を始められました。何度もくり返し発声するうちに、どんどん声も大きくなり、リズムも取れるようになり、講義室には笑顔が広がりました。その後は、生徒達が持ち寄った12の質問に順次、丁寧にお答えいただきました。途中に、TAとして参加していただいた大学院博士課程の遠藤先生の「チャンパ遺跡」のお話しも交えて、あっという間に2時間の事前学習時間が過ぎました。
 生徒達は、SS発展コース最大の行事である「SSHベトナム海外研修」が近づいてきたことを実感し、これからの準備等についてみんなで相談しながら帰途につきました。
 桃木先生、遠藤先生、本当にありがとうございました。

H28年度SSHベトナム海外サイエンス研修報告書

奈良学園高等学校 H28年度SSHベトナム海外サイエンス研修報告書

SSHベトナム海外サイエンス研修4日目(B班)

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 B班は、生徒5名と教員2名で、車で3時間かけて、タイビン省のホン河河口マングローブ林を訪ねて、フィールドワークと付近の養魚場での実習を行いました。
 まずはじめに、ベトナム戦争の枯れ葉剤によって壊滅したマングローブ林が再生している様子と、その生態系における意義を学びました。実際に現地に行ってみて、ホン河河口の広大さを知ることができたことと、フィールドワークの最後に南シナ海が見えたときの感動は忘れられません。
 続いて、養魚場で飼育されている魚を使った鍋料理を昼食にいただき、養魚場での水質検査と飼育魚の計測を行いました。エビ養殖場や養魚場が増えることで、せっかく再生したマングローブ林が伐採されてしまうという矛盾、さらに、その養殖エビが日本の食卓を支えているというジレンマを知り、ウーンと頭を抱えてしまいました。
 このように、目的の異なる2つの研修でしたが、どちらもベトナムへ来てみなければできない研修ですので、どちらの斑も本当に多くのことを学ぶことができた一日でした。

 明日は、いよいよ現地での最終日。タンロン遺跡とドンスワン市場の見学、並びに午後は海外キャリア研修です。最後まで健康に気をつけて、全員で残りのミッションをこなしていきたいと思います。

SSHベトナム海外サイエンス研修4日目(A班)

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 4日目は、2班に分かれての班別研修の日です。
 A班は生徒5名と教員2名、講師1名の8名で、まずハノイ工科大学へ向かいました。交流式の後、大学の先生からの英語講義を受講しました。
 (1) ベトナムの動植物について 講師:MS.HOANG THI THU 先生、(2) ハノイの遺跡について 講師:MS.HAI 先生で、一生懸命聴き取りをし、いくつかの質問もすることができました。その後が、私達の英語研究発表です。参加してくれた大学生は女子7名、男子3名で、たくさん質問をしていただきました。昨日よりはうまく発表できたのではないかと思っています。
 午後は、13:30から在ベトナム日本国大使館での研修で、田中みずき二等書記官と福島庸介二等書記官のお二人の先生方から1時間にわたりレクチャーを受けました。今まで知らなかった世界のお話を伺い、得るものの多い研修でした。
 続いて、15:30からはベトナム教育訓練省を表敬訪問し、国際交流ご担当のMS.Lyさんとの懇談をお願いしました。私達の質問にもていねいにご対応いただき、感謝いたします。

SSHベトナム海外サイエンス研修3日目

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 本日は、姉妹校であるハノイの私立学校グエンシュ高校とのサイエンス交流の日です。

 学校へ着くと、バディ生徒が出迎えてくれて、交流式が始まりました。記念品の交換の後、私達のサイエンスプレゼンテーションの始まりです。春から準備をしてきた集大成のプレゼンテーションで、日本の紹介・奈良の紹介・SSHの紹介と続き、最後に自分たちの理科課題研究を紹介しました。約30分間の発表でしたが、なんとか全力を出し切って、乗り切ることができました。また、パフォーマンスも大変評価して頂きました。
 その後は、グエンシュ側の交流メニューと全校生徒一斉の昼食に招かれ、午後は英語とベトナム文化の授業に参加しました。授業でのベトナムの生徒の積極性には大変驚きましたが、多くの生徒さん達と交流を深めることができました。
 放課後はバディ生徒と一緒にBigCというスーパーマーケットにショッピングに出かけました。初めてのベトナムでの買い物をバディと一緒に楽しめたことは、とてもいい想い出になりました。
 交流の仕上げは、本校主催の夕食会です。最初は全く分からなかった英語の発音が、この頃になるとよく理解できるようになりました。自分の意志を伝えられるようになった喜びと、別れが近づいた切なさが入り交じり、大変盛り上がった夕食会になりました。バディ生徒とは今後もメールやフェイスブック等を通して連絡を取り合おうと約束し、別れを迎えました。
 生徒は全員、元気にしてくれています。明日は班別行動の日です。それぞれの班ごとに全力を尽くしたいと思います。

SSHベトナム海外サイエンス研修2日目

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 本日は、朝の7時にホテルを出発し、ホアビン省タンラック郡ナムソン村へ環境研修に出かけました。車3台に分乗し、3時間かけて、同村のチェン集落に到着しました。
 村の青年団の方々10数名の出迎えを受けた後、持続可能な完全循環型の生活が見られる集落と周辺の里山を一緒に散策しました。
 全く落葉樹のない、亜熱帯多雨林の里山に驚きながらも、手当たり次第に目に付いた植物を採集しました。集落の田起し前の田で、青年団の方々は採集した植物の分類を行い、その間に生徒達は村の3カ所から汲んできた水の水質検査を実施しました。
 その後、青年団からは薬用・食用・不要の3種類に分類した植物の説明を受けました。身の回りの植物を、この時代でも活用している生活に驚きました。続いて、本校生徒からは、3カ所の水質検査の結果を報告しました。6年間にわたり、訪問した同村の各集落で続けてきた貴重な共同研究です。
 英語が通じない村の青年団の方々との交流に戸惑っていた生徒達も、絵やボディーランゲージでコミュニケーションを取りながらだんだん打ち解けていき、村の代表者の方々も集まって来られて、楽しい昼食会を開いて頂きました。6年間続いてきた村との交流を無事に終えることができ、ホッとするとともに、伝えようとする強い心が言葉の壁を越えることを体験できた貴重な一日となりました。
 車の長旅でしたが、10名の生徒は元気にしております。明日は、姉妹校のグエンシュ高校とのサイエンス交流です。

SSHベトナム海外サイエンス研修1日目

 研修団は、現地時間14:30に無事、ハノイノイバイ空港に到着しました。

 生徒10名は。空港からハノイ市内のベトナム民族学博物館に向かい、明日ベトナム環境研修で訪問するナムソン村の人達(ムオン族)について学芸員の方からお話を伺いました。
 研修の途中で、グエンシュ高校のバディ生徒と落ち合い、その後ペアになって交流を深めました。彼らの英語の堪能さに驚きながらも、本校の生徒達も一生懸命に話しかけていました。
 17:30に明後日の再会を約束しながら、バディとはお別れし、夕食会場のレストラン「Wild rice」に向かいました。ここで、シンガポールから駆けつけてくださった、本校23期生の小川達大さんと夕食を共にしました。
 学生時代の勉強の仕方や仕事と海外生活についてなど、生徒からのたくさんの質問にていねいに応対して頂き、生徒達はその一言一言に感激していました。20:00に小川さんとお別れをし、生徒達はホテルに入り、今、翌日の準備に取りかかっています。

SSHベトナム海外サイエンス研修の結団式を行いました

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 12月15日(水)、高校2年生SS発展コース生徒10名が本校の生物教室に集合し、ベトナム海外サイエンス研修の結団式を行いました。
 2日後に迫ったベトナム出発に当たって松尾孝司校長から「現地で触れ合う人たちは、今後、日本の話題が出ることがあれば、きっとあなたたちのことと結び付けて考えるはずです。また、あなたたちも、ベトナムについて目に触れることがあれば、きっとこの研修のことを思い出すはずです。これから皆さんは海外に行く機会がきっとあるでしょうが、ベトナムに行くことは、それほど無いと思います。それだけに貴重な他国の文化に直接触れることができる機会であることを、しっかり胸に刻んで行ってきて欲しいと思います」と、10人に餞別の挨拶が送られました。
 続いて、担当の渡辺義文先生が、「ベトナムは共産圏なので、一般の人では見ることができないような場所にも行くことがあるかもしれませんから、是非、いろいろと学んできてください」と語りかけました。
 それらの言葉を受けて、10名を代表して東口颯真リーダーが「先生方に、この1年間、東京に連れていったりしていただいたおかげで、人前でも緊張せずに話せるようになりました。有意義なベトナム海外サイエンス研修にしたいと思います」と返答し、無事、結団式は終了しました。

ベトナム海外サイエンス研修の事前研修を行いました。

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 11月2日(水)に、高校2年生SS発展コース生徒10名を対象に、ベトナム海外サイエンス研修の事前研修を行いました。
 講師の先生は、和歌山大学システム工学部 教授の養父志乃夫先生で、「東南アジアの農村文化」についての研修をお願いしました。
 もう日本では見ることのできなくなった、農村における「完全循環型の生活」とはどのような生活なのか。一年間に50日近くも東南アジア各国を回っていらっしゃる先生から発せられる言葉とスライドに、生徒達は驚きの連続でした。そして、この研修は完全循環型の時代に戻るための勉強ではなく、その合理的な生活から何を学ぶことが必要なのかを教えていただいた研修であることに気づきました。また、材木やパーム油について、産業面でもつながりの深い日本が、東南アジア諸国の森林開発(在来種の破壊)を推し進める要因をつくっていることを知り、複雑な思いにもなりました。
 もっともっとたくさんのことを勉強して、有意義なベトナム海外サイエンス研修にしなければならないと感じた研修でした。養父先生、ありがとうございました。

ベトナムサイエンス研修事前学習(阪大)

  • ベトナムサイエンス研修事前学習(阪大)
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11月19日(水)の午後に,高校2年生SSH系生徒15名が、大阪大学文学研究科の桃木至朗先生の研究室を訪問し、SSHベトナム海外サイエンス研修の事前研修会を行いました。

桃木先生からベトナム文化の歴史や特徴をお伺いした後は、生徒からの質問に答えていただく形で研修は進みました。また、大学の外国語学部4回生で、ハノイのベトナム教育大学に留学されていた吉野さんにも加わっていただき、アオザイの衣装を披露して頂くと共に、現地で習得されたベトナム書道のお手前も披露していただきました。

生徒達は、桃木先生から伺う初めてのベトナム文化の背景に驚き、吉野さんが着ておられるアオザイの刺繍の見事さに感嘆の声を上げ、その後のベトナム語会話練習に入ると、大声で一生懸命復唱していました。あと1ヶ月を切ったベトナム研修に向かう生徒達にとって、大変意義深い研修となりました。