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芸術観賞会で落語と狂言を鑑賞しました

 

 

毎年恒例の芸術観賞会を開催し、今年は中学1年生から高校2年生が、「中高生のための日本の笑芸」をテーマに、落語と狂言の鑑賞をしました。

冒頭、森本宏美先生から「『笑い』は人にとってなくてはならないもの。『笑い』によって人を幸せにしたり、自分が救われたりします。今日は二つの『笑い』を通してよく考えてみてください」と挨拶がありました。

1部は「落語」。桂枝三郎師匠による「桃太郎」は、桃太郎の話をする父親とそれを聞く子どもの現代っ子ぶりに、父親もタジタジとなるという喜劇です。桂小春団治師匠の創作落語「冷蔵庫哀詩」では、冷蔵庫の中の食品たちが会話をしたらという設定で、悲喜交々な会話で会場は笑いの渦となりました。
途中、桂枝三郎師匠による落語教室では、2人の生徒がステージに上がり、落語の所作のひとつ『うどんを食べる』に挑戦。師匠も顔負けの笑いをとっていました。

2部の「狂言」鑑賞では、まず茂山狂言会による狂言教室が行われ、狂言の鑑賞方法や歴史、小道具などを解説していただきました。続いて茂山宗彦さんによる「附子(ぶす)」や茂山千五郎さんによる「濯ぎ川」が演じられました。
難解な言い回しの中にも「笑い」が随所に伺われ、生徒たちも狂言の世界に引き込まれたようでした。