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平成29年度奈良学園高等学校SSH研究発表会を開催しました

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 2月17日(土)、なら100年会館中ホールにおいて「平成29年度奈良学園高等学校SSH研究発表会」を開催しました。文部科学省から平成24年度よりスーパーサイエンスハイスクールに指定されている本校生徒が、日頃の研究活動の成果を発表しました。
 開催にあたって、京都大学大学院地球環境学堂の柴田昌三教授に「竹類研究と里山研究、そして地球環境学、森里海連環学-私の研究履歴-」を演題に基調講演をいただきました。
 先生が竹類に魅せられた経緯と、研究生活のさまざまなエピソードをお話いただきました。その中で、あらゆる科学的研究において、常に考えさせられるのは、人間の生活を優先させると、どうしても自然が壊れるという事実を、研究者が今後、どのように解決していくのかが大切であるというお話をしていただきました。また、研究生活だけには限らず、何かを一生懸命に長くやり続けることが必要であること、最初から計画ばかり作ろうとしていると、計画のための計画になってしまい、やろうとしていることの本質から逸脱してしまう可能性があることなどについて、貴重なお話をいただきました。
 
 生徒研究発表では、SSH系とSS発展コースの高校2年生による発表が行われました。
 SSH系では「快適な制汗剤を作る」をテーマに研究発表を行いました。またSS発展コースでは「地下水脈を求めて -地下探査Ⅴ-」と「校内に自生する希少ラン科植物2種の生態学的研究」について、継続的に探求してきたテーマについて、その研究内容を継承したメンバーが、さらに深い洞察に基づいて、その研究成果を披露しました。さらにSS研究チーム生徒研究発表では「福島市内における非除染地区で見られたこの6年間の線量率低減の状況比較」をテーマに、福島市の信夫山に絞り込んだ独自のアプローチによる放射能汚染や風評被害についての研究成果が発表されました。
 次に、SS発展コースの生徒による「SSHベトナム海外研修」についての研修報告がありました。昨年12月に実施された研修では、ハノイ大学を始めグエンシュ高校生徒との交流、お世話になった地元の人々との交流など、国や言語を越えたグローバルな交流の様子が写真と共に報告されました。
 本校SSH卒業生による生徒支援組織「矢田の丘里山支援チーム」の活動報告が続き、最後に奈良県地域振興部教育振興課の山口彰博主任主査より全体講評を賜り、滞りなく発表会を閉会しました。