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「学外サイエンス学習」で神戸大学素粒子論研究室・粒子物理学研究室へ行きました

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 9月25日(火)の午後、「学外サイエンス学習」が行われ、高校1年生39名が神戸大学理学部素粒子論研究室および粒子物理学研究室に出向き、それぞれ講義の受講と施設の見学をさせて頂きました。
 大学到着後、まず素粒子論研究室の坂本眞人先生からご講義を頂きました。前半は、「光速度不変の原理」から導かれる相対論の不思議な世界を学びました。光速の0.999999999999999999倍の速さで進む宇宙船だと230万光年離れたアンドロメダ銀河と地球間をわずか3泊4日で往復可能であることを例に、「時間」や「距離」は絶対的なものではなく、相対的なものであるという事実を知ることができ、生徒達は大変驚くと共に相対論に大いに魅せられた様子でした。併せて「ブラックホール」についても学ぶことができ、生徒達の興味・関心は更に深められました。後半は、「自然は単純さを好み、宇宙を知ることは素粒子を知ること、素粒子を知ることは宇宙を知ること」をテーマに、多様に見える物質も根本的にはたった数種類の素粒子で構成されていること、また、自然界を支配する力の種類やその伝わり方も素粒子で説明されること、そして質量もまたヒッグス粒子という素粒子との相互作用で説明されることなどを学びました。 
 講義の後は、粒子物理学研究室の山崎祐司先生と竹内康雄先生から、同研究室で行われている種々の研究テーマについて、ミニ講義と施設見学を通してお話し頂きました。CERNでのATLAS実験によるヒッグス粒子の発見、スーパーカミオカンデによるニュートリノの観測、暗黒物質の発見を目指すXMASS実験やNEWAGE実験に関するお話など、最先端の研究について触れていただき、生徒達も熱心に耳を傾けていました。また、実験室の見学では、様々な機器や工作物が生徒達の目を引き、実験系の研究室の雰囲気を感じ取ることができました。
 今回の研修は、普段なかなか見聞きすることのない難しいお話もありましたが、質問も活発で、大変興味深く有意義なものでした。この経験がサイエンスへの興味・関心の深化に少しでも繋がってくれることを期待したいと思います。