2月20日（火）、大教室で中学3年生を対象に「財政教室・租税教室」を行いました。公民の授業で学んだ日本の財政に関連した特別授業です。講師には、奈良財務事務所の藤井友気さんと、奈良税務署の野村昌子さんをお招きしました。

　今回のねらいは、日本の財政の現状や税の仕組みを理解し、自分たちの未来について考えることです。前半の講義では公共サービスや公共施設を支える税制度と公平性の概念や、日本の借り入れ増大とその背景となる少子高齢化について学びました。

　後半は、グルーウに分かれて、税の集め方と使いみちを考えました。目指すべき国の理想像を決め、歳出や歳入を設計しました。その後、選ばれた代表グループの発表では「持続可能な財政」や「子育てしやすい社会」、「将来を見据えた人材育成と教育強化」など、さまざまなテーマが挙がり、生徒からの質問も活発に出ていました。

　最後に講師の藤井さんは、国家予算は国会で決められること、そのために国会議員の選出がとても重要であることを強調しました。60歳以上の投票率が高い現状を踏まえ、「今日考えてもらった理想の国を実現するためにも、18歳になったら必ず投票に行ってください」と語りました。

　生徒たちにとって、日本の財政や税に関する理解を深め、国の未来を自分ごととして考えるきっかけとなる時間でした。