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第3回SS出前講義「タマネギを中心とする食品の機能性」を開催

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9月17日(水)に、第3回「SS出前講義」を開催しました。大阪教育大学から井奥加奈教授をお招きして、「タマネギを中心とする食品の機能性」というテーマでご講義をいただきました。

受講生徒は高2と高1の希望者で、26名の生徒が熱心に受講しました。

講義では、食品の成分には栄養素としての側面とともに、嗜好性成分や機能性成分としての側面があることを指摘され、タマネギに含まれる機能性成分「ケルセチン」についてお話くださいました。

機能性成分とは体内に摂取され、ヒトの健康維持に重要な働きを果たしている成分のことで、ケルセチンには活性酸素の消去やLDL(悪玉コレステロール)の酸化抑制を通して動脈硬化を抑える効果があることを、様々な研究のデータを示しながら紹介いただきました。

また、講義の締めくくりでは、食品の機能性に注目した特定保健用食品(トクホ)や、生鮮食料品にも機能性を表示する動向などを話されました。

機能性成分を自然食品から摂取することの重要性や、食べ物を栄養や機能性の観点からのみ捉える「頭でっかち」な姿勢では、望ましい食品摂取は長続きしないことなども指摘されました。

さらに、食育に代表される「食べること」に対する興味・関心の喚起が重要であること、そのためには食を文化として捉える「文系」的な見方など、幅広い視点が必要となってくることにも言及されました。

今回のご講義は、食品という我々に身近なものをテーマにお話いただいたこともあり、生徒たちはいつもにまして、科学と自分たちの生活との結びつきを強く感じることができたことと思います。