ニュース&トピックス

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SS国内研修「海洋学(魚類から食品まで)まるごと研修」を実施しました。

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7月31日(日)から8月3日(水)の4日間、東京海洋大学品川キャンパスおよび葛西臨海水族園にて標記SS国内研修が実施され、高校2年生の男子2名・女子4名の計6名が参加しました。

初日は、東京海洋大学魚類学研究室の河野博先生をはじめ、学生の方々のご指導により実習を行いました。
前半は、二重染色された魚の透明標本を顕微鏡で観察し、サメの顎と魚の顎を対比しながらヒトとの進化生物学的な関係について学びました。
後半は、コノシロの透明標本の消化管を解剖して内容物を取り出し、食物連鎖について学びました。生徒達は、美しい透明標本に魅せられながら、顕微鏡と枝付き針を楽しそうに操作していました。

2日目、午前中は葛西臨海水族園へ出向き、マグロや様々な海洋生物を見学しながら、それらの特徴や生態について自主的に研修を行いました。生徒達は、興味深い様々な海洋生物を目の当たりに、限られた時間内で多くを得ようと積極的に行動していました。
そして午後は東京海洋大学のオープンキャンパスに参加しました。「人造イクラを作ろう」や「インスタントラーメンを作る」などの体験学習を行ったり、「冷凍技術のオープンラボ」の見学やさまざまな模擬講義の聴講など、生徒達はそれぞれ興味の赴くままに海洋大学の魅力を満喫していました。
 
3日目、午前中は本校出身の海洋大院生と交流し、受験や進路について貴重なアドバイスを受けるとともに、生徒達の投げかけるいろいろな質問に親身になって答えてくれました。午後からは、いよいよ海洋大学の高大連携講座「海の科学」が始まりました。この日は、加藤秀弘先生の「鯨の世界」と羽曽部正豪先生の「魚類マクロ組織像から考える動物体の成り立ち」を聴講しました。
 
最終日、前日に続いて、吉田次郎先生の「海の流れの仕組み」、高橋美穂先生の「海の元素の化学」、大島敏明先生の「養殖水産食品の高付加価値化への取り組み」そして藤本浩一先生の「素潜りの歴史と発展」を聴講しました。

生徒達は講義を通して幅広く海洋学への興味と関心を深めるとともに、様々な知識を吸収することができました。なお、昼休みを利用して「鯨ギャラリー」でセミクジラの骨格標本を見学し、生徒達はその大きさに圧倒されながら興味深く見入っていました。朝から夕方まで講義の聴講、そして学生食堂で昼食をとるなど、まさに海洋大学生と同じ1日を過ごせる貴重な1日となりました。

こうして充実した4日間の研修は無事に終了し、生徒達は海洋学の幅の広さと奥の深さに気付くとともに、海洋学への興味・関心を一層深めることができました。最後に、かつての実習船「雲鷹丸」の勇姿を目に焼き付け、心地よい疲労感と満足感を胸に帰路につきました。