ニュース&トピックス

ニュース&トピックス

天理大学附属天理参考館で文化財の科学分析に関する学外サイエンス研修を行いました。

  • 天理大学附属天理参考館で文化財の科学分析に関する学外サイエンス研修を行いました。
  • 天理大学附属天理参考館で文化財の科学分析に関する学外サイエンス研修を行いました。
  • 天理大学附属天理参考館で文化財の科学分析に関する学外サイエンス研修を行いました。

 11月10日(木)の午後、高校1年生38名が天理大学附属天理参考館へ伺い、考古資料の見学と、文化財の保存科学に関する講義の受講および実習をさせていただきました。
 まずは、学芸員の青木智史先生の解説のもと、日本、朝鮮半島、中国、オリエントにわたる参考館所蔵の考古資料を見学させていただきました。資料の成分分析から制作地域の推定が可能になることなどをお話いただきました。
 その後、講義室に場所を移し、青木先生による文化財科学についてのご講義を拝聴しました。蛍光X線分析法や赤外線カメラでの観察など、文化財保存における非破壊検査の仕組みとその意義などについてお話を伺いました。
 講義に続いて、文化財科学の実践例として、携帯型蛍光X線分析器を用いた成分分析と、赤外線カメラを使った実習を行わせていただきました。自らの手で機器を操作するなどで、文化財の科学分析に直接触れることのできる実習でした。また、出土遺物や鉱石類など、様々な資料も手に取り、生徒達には貴重な体験となりました。
 自然科学が文化財研究において重要な役割を果たしていることは、生徒たちにとって新鮮な驚きだったように思われます。実際に研究に使用される機器を用いた実習によって、生徒たちの文化財科学に対する関心が高まった研修でした。