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医進コース特別講義を開催しました

 

 

高校1年生医進コースの生徒を対象に特別講義を開催しました。

講師に本校の第11期卒業生の神戸大学付属病院総合内科医の皆川健太郎先生をお招きし、医師という職業についての話を伺いました。

皆川先生は、医師の仕事には臨床や基礎研究などさまざまな方向性があるが、『病気を治したい』という目的は同じで、切っても切り離せないものだと語り、専門である血液内科の分野で、臨床の現場よりガン細胞の増殖を抑える働きを持つ新しい遺伝子TFLを見つけ、この研究によってガン診断や治療に役立てていきたいと話しました。そして医師の信念である『生命倫理の4原則』から、患者やその家族との対話を通じて敬意を持って接することの大切さを強く訴えられました。

後半は、皆川先生より「急性リンパ性白血病」患者の症例と治療経過から、『同種移植(骨髄移植)』か『化学療法の継続』か『以外の治療法』か、今後の治療法を問題定義され、グループに分かれてディスカッションしました。

皆川先生は、医療用語の説明や移植成績などの資料説明を交えながら、生徒たちと一緒に話し合い、それぞれのグループから決定方針とその理由が報告されると、「熱心に議論する姿に感動した。医師としての資質は十分にある」と評価し、生徒たちも『医師』という将来の目標の手掛かりを得たようでした。

そして最後に「他人に左右されず、自分にとって大事な物をコツコツと積み重ねていくことが大切。医師という仕事は楽ではないけれど、十分に価値のある仕事。君たちが日本の医療をもっと良くしていってほしい」と結ばれました。

本講座の受講前に比べて、医師を目指したいと考える生徒の数が増えたことは大変喜ばしく、生徒たちにとっては今後の進路選択に大きな弾みとなりました。