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学外サイエンス学習 京都府立大学

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 12月2日(月)に、高校1年生61名が京都府立大学生命環境学部付属農場へ学外サイエンス学習に出かけました。人数が多いので、2グループに分けて、同大学のお二人の教授の先生方から交互に講義と実習をしていただきました。

 まず一グループは、花卉園芸学がご専門の寺林先生より水耕栽培についてのお話をいただきました。水耕栽培は、植物の育成に必要な養分を培養液として与えるので、養液栽培と言われているそうです。養液栽培は、作業姿勢が楽になることや、与える肥料の配合によって必要な用途の野菜(例えば病気の人のための低カリウムトマトなど)が作られることなど、いい面もたくさんありますが、初期投資が大きいことや、技術者、研究者が少ないことなど問題点もあるそうです。そして、植物工場では土を一切使わないので、無菌、無農薬で生産でき、人工光を使えば季節、天候にも左右されずに野菜を供給できるそうです。また、トマトや葉菜類だけでなく、ニンジンなどの根菜類も養液栽培で作れることに驚きました。お話の後は、農場にあるハウスを見学させていただきました。

 そしてもう一グループは、果樹園芸学がご専門の本杉先生による柿についてのお話と実習からスタートしました。果実の成熟と味についてや、果実と動物との関わりについて教えていただきました。ヒトは野生植物を品種改良することで、様々な摂食阻害物質の濃度を減らしてきました。さらに、あく抜きをするなど、食べるための工夫もしています。一つの例として柿について取り上げていただきました。野生に近い種類を含め6種類の柿を用意していただき、その渋の量や、味を確認しました。生徒たちは実際に渋柿を食べてみたり、渋の成分による薬品の色の変化を確認できたので印象に残った実習となったようです。

 寺林先生と本杉先生には、生徒のために各々2回ずつ研修をしていただき、感謝いたします。