高校２年生が、５月22日（木）～25日（日）、３泊４日で北海道方面へ研修旅行に行きました。

　旅行に向け、昨年度からアイヌに関する学習等、事前に準備を進めてきたお蔭で、比較的余裕をもって旅行に臨むことができたように感じています。中学の時と同様に、旅行委員やレクリエーション係が主体的にしおり作りやレクの準備に取り組んでくれました。特にレクリエーションは中学の時に大盛況であったこともあり、みんな楽しみにしていました。野球部やテニス部、その他有志の者が、皆の期待を裏切らないよう入念に打ち合わせをする姿が見られました。

　１日目、７時10分に伊丹空港に集合し、北の大地へ飛び立ちました。新千歳からバスで白老ポロトコタンへ。昼食にアイヌの茅葺の家（チセ）で伝統料理を頂き、ムックリの演奏体験や古式舞踊体験を行いました。実際にアイヌの方々と触れ合うことで、異文化理解を深めることができたように思います。その後、３日間お世話になるトマム・ザ・タワー（ホテル）へと移動し、夜には星空観察を行いました。
　
　２日目には早朝から雲海観察に出かけました。眠い目を擦りながらゴンドラに揺られ、雲海スポットへ。するとこの日は絶好の「雲海日和」で、幸運にも今年一番と言われるほどの雲海を目にすることができました。絶景に皆しばし時を忘れ、言葉にならないひと時を過ごしました。この日はラフティングと、マウンテンバイク、釣堀・渓流での釣り、ネイチャーウォーク、インドア（ジャムやキーホルダー作り）に分かれての体験学習を行いました。まさに雲ひとつない好天に恵まれ、大自然の中で存分に楽しむことができました。
　
　３日目の午前は美瑛にてサイクリングです。前日とは対照的に、肌寒く厚い雲に覆われる中、サイクリングに出かけました。すると程なくして大粒の雨が。通り雨程度でしたが雨量が多かったため、やむなくコースを短縮して終えることとなりました。

　午後から旭山動物園を見学してホテルに戻り、夜はいよいよレクリエーションです。○×ゲームに始まり、有志による劇、ダンス、コント、漫才。最後にはクラス対抗しっぽ取りで盛り上がりました。会場準備から片付けまで、すべて生徒が取り仕切って進行し、子供達の成長を頼もしく感じました。

　そして最終日を迎えました。小樽での班別行動の後、羊ヶ丘展望台へ。事前にそれぞれが思いを込めて記入した「大志の誓い」を投函し、夕方、北海道を後にしました。
　
　お蔭様でこの４日間は概ね好天に恵まれ、大過なく旅行を終えることができました。帰宅後に記された子どもたちの感想文には「感謝」の文字がたくさん見られました。
　子どもたち自身がこの旅行を通して、自分たちが支えられて今ここにあることを実感し、また、自分たちを支えてくれている存在に目を向けることができたのであれば幸いです。