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SS出前講義「光触媒性能を有するチタンアパタイト粒子の調製と応用」

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10月2日(金)の午後、大阪教育大学から神鳥和彦先生をお招きして、第3回SS出前講義「光触媒性能を有するチタンアパタイト粒子の調製と応用」を実施しました。高1、高2生徒の希望者25名が受講しました。

講義の導入では、電磁波と可視光線の関係と、ものが見える仕組みについてお話しいただきました。
そして、可視光線が様々な色の光の束であることを示すプリズム分光実験や、物質の色はその補色の光が吸収され、残りの色が反射することによって認識していることを示す演示実験を拝見しました。

本題に入り、紫外線を受けた光触媒が細菌などの有機物を分解する仕組みについてお話があり、続いて、ほ乳類の生体硬組織(具体的には歯など)の主成分であるカルシウムヒドロキシアパタイトのカリウムイオンをチタンイオンで置換した、「チタンアパタイト」の合成法を紹介いただきました。

さらに、このチタンアパタイトがアパタイト特有の有機物に対する優れた吸着能力と同時に光触媒活性を発揮することを示す実験データを解説いただき、このチタンアパタイトの応用として、血液浄化システムへの利用に関する現在の研究についてもお話をいただきました。

ご講義には、生徒にとって難しい内容も含まれていたようですが、導入部分での演示実験や、光触媒の利用事例などが生徒の関心をひきつけるご講義でした。