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神戸大学素粒子論研究室・粒子物理学研究室で 学外サイエンス学習を実施しました

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 6月26日(火)の午後、高校1年生「SS基礎」の「学外サイエンス学習」が行われました。この日は、31名の生徒が神戸大学理学部素粒子論研究室および粒子物理学研究室に出向き、講義の受講と施設の見学をさせていただきました。
 大学到着後、まず素粒子論研究室の坂本眞人先生からご講義をいただきました。
前半は「素粒子と宇宙」という演題で、物質が素粒子からなること、宇宙の組成として「物質」はたった5%で、それ以外に暗黒物質(ダークマター)と暗黒エネルギーで満たされていることなどを紹介していただきました。後半は「相対論の不思議な世界」という演題で、光速度不変の原理から導かれる相対性理論についてのご講義でした。ブラックホールやタイムマシンなど、生徒たちの興味をそそる話題を交えてわかりやすく説明していただきました。ヒッグス粒子などの素粒子や相対論という言葉だけは知っていた生徒も少なからずいたようですが、今回の講義を受講して理解を深めることができ、より深く宇宙のことを学んでみたいと後日語っていた生徒もいました。
 引き続き、粒子物理学研究室の藏重久弥先生より同研究室で研究されているテーマについてご説明いただき、鈴木州先生とともに、クラスを2つのグループに分けて実際の実験室のようすを見せていただきました。暗黒物質の検出を目指すXMASS実験や、スイスにあるCERNでのATLAS実験、スーパーカミオカンデでのニュートリノの研究など、宇宙の根源を研究しようと素粒子を追い求めるさまざまな実験を紹介していただきました。生徒も、実験のスケールの大きさに圧倒されていたようで、実際にスイスや岐阜県の実験装置を見に行きたいという感想もありました。
 生徒は、今回の学外学習で、科学には「理論」と「実証(実験)」の両輪が必要であることを実感できたと思います。学校での座学だけでは味わえない貴重な体験として、これから続く学外研修を通し、さらに科学に対する興味をもって学習に取り組んでもらいたいと思います。