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SS学外サイエンス学習で天理大学附属天理参考館へ行って来ました

  • SS学外サイエンス学習で天理大学附属天理参考館へ行って来ました

 令和2年2月27日(木)に高1E組の生徒達が天理大学附属天理参考館へ現地学習に伺いました。
 青木智史先生の案内で、館内の展示物を順に見学させていただきながら、要所要所で青木先生から直接、その展示物の年代や科学的分析で明らかになったこと、その展示物の日本の生活様式への影響や関連性・人々の世界観などの解説を受けました。天理参考館は布留遺跡(旧石器時代)の上に建つこと、奈良時代や古墳時代のこと、金の生産力やガラスの製造力とアジアの東西の違いや関連性、中国はじめアジアの出土品と当時の人々の世界観、世界のポンプの開発とネジの開発の優劣との関連性や交通・生活道具への影響、日本の先住民族であるアイヌの人々の生活や文化などについて、自然科学的見地と歴史文化を織り交ぜながらの解説で実物を目の前にしながら学ぶことができました。
 館内見学の後は実習体験でした。出土した壁画や埋葬品を当時の人々がどんな物質を用いてどのように加工したのか探るために、青木先生はじめ研究者がどんな機器分析をしているのかを先に講義で教えていただきました。その後、生徒達は、蛍光X線分析装置に自分の気になる岩石や出土品断片を入れて含まれる成分元素を調べたり、赤外線カメラでカバンや友達の顔を写して赤外線画像法によりどのように画像が見えるかを調べたり、サーモグラフィーで室内各所や友達を自由に写して温度分布の様子を調べたりと多くの貴重な体験を実習の形でさせていただきました。
 学習後の生徒の感想には、「新型コロナウィルスが話題になっている最近だが、テレビで発熱などを見分けるサーモグラフィーが紹介されていて、実際に自分で使ってみることができてとても身近に感じた」「土器や大昔の装飾品を科学の点から解説してもらったので、日本史や世界史の授業で触れられない部分がわかり、とても有意義な学習だった」「X線の装置を実際に使わせてもらって、即座に元素がわかるのがすごかった。そこから文化財の真贋や昔の人々の加工の歴史などいろいろわかることに感動した」など発見や感動が多く綴られ、貴重な実体験学習の機会となりました。青木先生、どうもありがとうございました。