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高校人権映画鑑賞会を開催しました

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 6月9日(水)、本校第一体育館にて高校生を対象とした「人権映画鑑賞会」が開催されました。
 鑑賞した映画は、日本で2019年公開作品のピーター・ファレリー監督『グリーンブック』(第91回アカデミー賞で作品賞・助演男優賞など三部門を受賞)です。
 内容は実話に基づいたストーリーで、天才的黒人ジャズピアニストであるドクター・シャーリーと、その運転手兼用心棒としてシャーリーに雇われた白人であるイアリア系のトニー・リップが、黒人差別が根強く残るアメリカ南部への長期演奏旅行に出かけ、その中で起こるさまざまなエピソードを描いています。
 タイトルの『グリーンブック』とは、黒人がアメリカ国内で旅をする時に利用可能なホテルやレストランなどを案内した黒人専用の旅行ガイドブックのことだそうです。
 この旅の中で、お互いの立場や考え方を理解し合いながら2人が深い友情で結ばれていく様が描かれています。
黒人だからと侮辱され、冷遇されても常に冷静沈着なドクター・シャーリーと、すぐに熱くなり、時にはつい相手に手を出してしまうトニー・リップが巻き起こす騒動の数々や、2人で交わす言葉の中に、差別を生み出した文化的精神的な土壌が見え隠れします。さらに物語の中ではLGBT問題なども包含しています。「黒人でもなく、白人でもなく、男でもなく。わたしはいったい何者なんだ!」と、いつも物静かなはずのドクター・シャーリーが、強い調子でトニー・リップに訴えかける場面は、この作品を観る生徒たちの心にも問いかけているかのようでした。
 上映終了後、上原教頭から「今日の映画を通して、ぜひ君たちの身近なところにある出来事に落とし込んでほしいと思います。例えばいじめ問題など、人間関係の中で、笑っては済ませられないことに目を向けてほしい。お互いの違いを認め合い、まわりの人に気遣うことができてこそ、本当にグローバルな人間だと言えます」と、お話がありました。