ニュース&トピックス

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SS学外サイエンス学習「未来への風景づくり」を開催しました。

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 3月14日(月)、高1理数コース生45名で奈良県川上村の白屋地区にお邪魔しました。
 川上村水源地課の加藤満先生からは「水源地の村づくり」と題して,川上村の歴史や現在に至る取り組み,村の暮らしなどについて,いろいろなお話をうかがいました。川上村は1996(平成8)年8月1日,水源地の村が果たすべき責任と使命を「川上宣言」に込めて全国に発信しました。川上村には,元々3つのダムを建設する計画がありましたが,地元の反対運動などもあり利水目的の大迫ダムと治水目的の大滝ダムの2つがつくらることになりました。特に大滝ダムについては,建設計画が持ち上がってから地元の同意を得るまでに約20年を要し,それからさらに20年をかけて,ようやく湛水(たんすい)試験にこぎ着けました。ところが,今回訪れた白屋地区で地滑りが発生したため,全戸移転を余儀なくされ,2013(平成25)年の竣工までに,実に50年もの歳月を要したのでした。
 公益財団法人吉野川紀の川源流物語・森と水の源流館の古山暁先生には,白屋地区を案内していただき,現在の景色から読み取れる,当時の暮らしぶりなどを説明していただきました。かつて住宅があった場所は基礎の痕跡を残して更地となっており,事業に協賛している多くの会社や和歌山市議会が区画ごとに植栽を施しています。紀の川の源流にあたるこの地を大切に守ろうとする和歌山市議の思いにも触れることができました。ここ白屋地区では,ふるさとに対する村民の思いをとどめるだけでなく,吉野川・紀の川の川沿いに生活するすべての人々の交流拠点として「未来への風景づくり」が行われています。