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「高校人権講演会」を開催しました

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 6月20日(火)歌手の悠以(ゆい)さんを6年ぶりに講師にお招きして、「高校人権講演会」を行いました。

 悠以さんは、性同一性障害と向き合いながら音楽の道に進まれたシンガーソングライターです。「当たり前のことを当たり前にできる社会になるように」との思いを胸にコンサート活動・テレビ出演・講演会など、精力的に活動されています。

 講演会では、最初に、人間の性の多様性について、女性同性愛者(レズビアン)、男性同性愛者(ゲイ)、両性愛者(バイセクシュアル)、トランスジェンダーの頭文字をとったLGBT(エル・ジー・ビー・ティー)について解説されました。そして、自分が物心付いた頃から肉体的には男性でありながらも、心は女性であったことから感じた『違和感』、中学から高校時代、いわゆる思春期における自分が、他の男性と違ったこと。中学卒業間際に、自分が性同一性障害であることに気づいたこと。その後、高校に進学してからの苦労やカミングアウトしての活動などについて、いろいろな体験を踏まえて、お話していただきました。

 お話の最後には、ご自身の体験から本校生徒達に向けて、「私は思い切って自分の気持ちを言葉にしたからこそ、今のような憧れの歌手活動ができています。皆さんが、もし何かのスタートラインに立っているのに、何も始めていないのなら、是非、スタートしてください。もし、まわりにスタートラインに立てていない人がいたら、その人を助けてあげてくださいね。私から皆さんへのお願いです。」というメッセージをいただきました。

 講演に続いてのミニ・コンサートでは、男声と女声を使い分けて歌う『アナと雪の女王〜とびら開けて〜』のカバー曲に始まり、講演活動を続ける中で創られたオリジナル曲の『スタートライン』へと続きました。そして、AKB48の『365日の紙飛行機』などのバラード・メドレーを歌われると、生徒達からは自然に手拍子が始まり、皆、悠以さんの迫力ある歌声に魅了されていました。

 悠以さんの歌に続いて、お笑い芸人のハリウリサさんも、ダウンタウンの浜田さんの物まねをしながらゲストとして登場し、会場を湧かせてくれました。ハリウリサさんもLGBTであることをカミングアウトして活動されています。舞台では、フィリピン人であるお母さまへの感謝をこめたオリジナル曲の『ヴィルマ』を歌っていただきました。

 フィナーレでは、LGBTをテーマにした悠以さんのオリジナル曲の『Docchi?(どっち?)』で会場を盛り上げていただきました。

 本校の生徒たちも、形は違っても日々のさまざまな出来事に心が揺れているはずです。悠以さんの話から、少数であっても人と違う生き方を選んだ人がいることを知り、人権問題を含めて、将来、出会うであろう物事への立ち向かい方、心の持ち方などについて考えてくれたことと思います。