９月14日(木)、大阪教育大学の渡邉創太准教授をお招きして、第一回ＳＳ出前講義を開催しました。テーマは「動物から心を探る－動物心理学入門－」です。動物心理学の研究により、生物の行動の意味から能力・特徴について分析ができるということ、そして動物心理学の分野とその研究について理解を深めることを目的とした講座に、本校中高生が参加しました。

まず心理学とは、人の感情や意識的な思考のみを対象としているのではなく、知覚・発達・社会的影響・自己・精神疾患など、広い意味での「心の働き」に関係しているということを説明してくださりました。そのため、心理学はテーマに応じて「認知心理学」「学習心理学」「教育心理学」「臨床心理学」などさまざまな領域に細分化されているという「心理学」の概観を教わりました。次に、先生の専門分野である「動物心理学」について講義されました。錯視をはじめとするヒトの視覚情報の研究だけでなく、他の動物を扱った具体的な研究の内容や、研究における注意点についても事細かに説明してくださりました。大学で行う基礎研究の重要性とその意義についても説明していただきました。

受講した生徒たちは、心理学の定義や具体的な実験方法などを詳しく聞くことができ、心理学が想像していた以上に科学的な学問であることに驚いていました。また、今まであまり知らなかった大学での勉強について知ることができ、将来の進路を選択するにあたりとても役立つ貴重な経験ができたと喜んでいました。