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高校人権映画鑑賞会を開催しました

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 6月11日、本校第一体育館にて高校生を対象とした「人権映画鑑賞会」が開催されました。
 上映された映画は、2016年公開作品のセオドア・メルフィ監督・脚本『ドリーム』。本作はマーゴット・リー・シェッタリーのノンフィクション小説『Hidden Figures』を映画化したものです。
 物語は1961年。人類初の人工衛星を打ち上げたソ連に対し、アメリカが宇宙開発競争で追いつけ追い越せと躍起になっていた頃のお話です。NASAのラングレー研究所でロケット打ち上げや搭乗カプセルの回収に欠かせない計算を担う天才的な黒人女性、数学者キャサリンは、白人社会の中で、差別的な社会環境と戦いながら、やがて成功を手にしていきます。例えば、トイレも白人と黒人は別。黒人は職場から800mも離れた場所にある黒人用のトイレに行かなければなりません。さらにはコーヒーサーバーも別、図書館も別という状況でした。また、当時の男性社会の中で、女性であることも、キャリアアップを阻む要因になっていました。
キャサリンはそうした状況の不条理さを真正面から解決をしようと働きかけ、やがて宇宙開発の分野では無くてはならない存在となります。
 生徒たちは常日頃、本校で自由に学んでいます。求めている情報も、図書館だけではなく、インターネットやさまざまな手段を活用して手軽に入手することができます。思ったことや考えたこと、感じたことを発言し、またそれに正直に返すことができます。つまり高校生として教育を受けようとする権利を、どこからも阻害されることはありません。しかし映画の中の主人公のような立場の人々が、真っ当に社会生活を送ることが極めて困難な時代がありました。それは別の形で今も存在しています。そのような中で、社会や自分自身と戦いながら、自己実現を勝ち取っていく物語は、生徒の心に深く届いたに違いありません。