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薬物乱用防止教室を行いました

  • 薬物乱用防止教室を行いました
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 11月24日(金)、奈良ダルク代表の加藤武士さんをお招きし、薬物乱用の危険性について、高1生を対象に講義をしていただきました。「ダルク」とは、薬物依存から回復したいと望む人々の手助けをする施設で、全国に広がっています。

 講義のはじめに、オーストラリアで作成されたドラマ仕立てになった啓発広告を見せていただきました。クラブで薬物を使用しているうちに、そのうちの一人が中毒症状を起こし、命の危険にさらされます。仲間は自分たちも逮捕される危険性があるので、救急車を呼ぶことを躊躇しますが、「そのような時も、迷わず救急車を呼んでください」という内容のものです。実際に現地では、中毒症状を起こしてもそのまま放置されたり、病院の玄関に放置されるケースがあるということです。

 日本でも、薬物を使用するきっかけとして、身近な友人に誘われることが多く、なかなか断れず、常習化していくそうです。そういったアディクション(嗜癖・依存症)の対象としては、薬物以外にも、アルコール・ニコチン、ギャンブル、ゲームなど、様々なものが挙げられます。こういったアディクション(嗜癖・依存症)は糖尿病などの慢性疾患と似ており、完治は難しいですが回復することのできる病気だということでした。

 薬物に向かう動機としては、失恋・受験失敗・スポーツの挫折・家庭問題など様々な要因があります。現在、高校生の60人に1人が市販薬の乱用を行っており、これは大麻の使用率の10倍で、薬物中毒の第一歩となっている現状についても生徒たちに危険性を訴えておられました。

 また、海外では大麻を合法化する流れもありますが、カナダを例にとると、18歳未満の使用は禁止されており、与えた人物が処罰され、若者が大麻にアクセスできないようにすることに主眼が置かれているとのことです。脳は25歳前後まで機能を成長させており、若い時期から大麻使用を始め、頻繁に使用すればするほど、脳に大きな影響を及ぼす可能性が高くなるそうです。

 薬物依存症は処罰で解決する問題ではなく、薬物に向かわない環境を整えることや、もし依存症に陥ったとしても、ダルクのような回復を手助けする施設があることを知ってもらいたいというお話でした。

 今後、留学などで、本校の生徒たちも大麻などが手に入りやすい環境に身を置く機会があるかもしれません。この薬物乱用防止教室で学んだことを心に留め置き、十分に注意してもらいたいと思います。