2月3日(土)令和5年度「図書館公開講座」が開催されました。

　今回の演題は、「紫式部と藤原道長と『源氏物語』」です。
講師の先生は、紫式部を主人公とした令和6年NHK大河ドラマ『光る君へ』で時代考証を担当されている
国際日本文化研究センター（日文研）教授・総合研究大学院大学（総研大）教授の倉本一宏先生です。

　講座では、『源氏物語』を著した紫式部の全人生を正確な一次史料のみによって再現。
『源氏物語』がただの恋愛小説ではなかったことや藤原道長がどのように関与していたかなど、
当時の一条天皇の後宮情勢とからめながら解説していただきました。
リモートでのお話の中には、家系図などの資料も多く交えていただき、とてもわかりやすくお話しいただきました。

　受講生は中学1年生から高校2年生までの受講を希望する生徒と保護者のおよそ100名の方々は、
一世を風靡した紫式部のリアルな人生に聴き入っていました。

　講座の最後には質問コーナーを設けていただき、「自筆の資料がないのは、本当ですか？」など、
みなさん熱心に質問をされていました。

　予定の９０分を少し超えましたが、講座終了の後、参加者の皆さんは帰りながらも紫式部の話で盛り上がっていました。