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中学1年生第2回環境研修を行いました

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 2月8日(木)、本校の環境学習を長年支援していただいている和歌山大学システム工学部の養父志乃夫先生を講師にお招きして、中学1年生を対象に二回目となる環境研修を行いました。

 講義では、「植物は私達のはいた息などに含まれる二酸化炭素を吸って光合成をして大きくなっています。温室効果ガス削減のためにも植物はなくてはならない存在です。今日、皆さんが菌を植え付けるシイタケはホダ木の炭素などの栄養を吸って大きくなります。そのシイタケを皆さんが食べて、息をはいて二酸化炭素を出し、木はその二酸化炭素を吸って、また光合成をするという循環が生まれます。いかに炭素や酸素が循環しているかを、本日の研修を通して、ぜひ、五感で体験してください。」との話がありました。また、奈良学園は太陽光パネルと風力を使った発電にも取り組んでいますが、今後、行っていく予定の本校里山の樹木を使ったバイオマス発電についても話され、続いて本校教員から、スライドを使った、植物や動物を介した炭素循環についてのまとめの講義がありました。

 教室での講義の後は、高2生の先輩に率いられて里山に移動しました。菌の植え方のレクチャーを受けた後、先輩にサポートしてもらいながら、気にいったホダ木を選び、木の重さを測ります。そして、そのホダ木に自分の名前を書いたタグを打ちつけ、あらかじめ開けてもらっている穴に菌を植えつけていきます。太いホダ木はシイタケの発生は少し遅くなりますが、大きくて良いシイタケができるとのことです。早くシイタケを成長させたい生徒は細いホダ木、遅くても大きなシイタケを成長させたい生徒は20キロ近い太いホダ木と、思い思いにホダ木を選んで菌を植え付けていきました。今日、中1生が植えたシイタケの収穫は中3か高Ⅰになった頃になるそうです。生徒達は、ホダ木の重さに驚きながら、シイタケが木の栄養を吸って木の重さがどう変わって、どんなシイタケができてくるのか観察するのが楽しみですと話していました。

 菌を植えたホダ木を森の中に置いて、次に学園広場にある風力発電機へ向かいます。奈良学園に設置されている風力発電機は一般的な風力発電に使われているものより発電効率が良いもので、そのブレード(羽)のしくみについて、先輩が図を使って、わかりやすく説明してくれました。風力発電機の柱には現在の発電量や、今までに蓄積された発電量が電光掲示盤で示されています。その柱にスマホをつなぐと充電できるようになっており、高2生が実際に充電できる様子を見せてくれました。

 その後は教室に戻り、担当教員から、再生可能エネルギーの定義や、その長所と短所、また、奈良学園で行われている再生可能エネルギーについての講義を受けました。それらに加えて、奈良学園生として、「今の生活レベルを落とさずに、いかに環境に負荷をかけずに生活できるか」を、今後は考えていってほしいという課題も伝えられました。

 最後に、屋上にある太陽光発電施設を見学し、校舎内にある発電量や二酸化炭素削減量をリアルタイムで表示するパネルを見学し、今回の環境研修を終了しました。